クラウド

クラウド・コンピューティング
   ネットワークを雲の絵で表現することはウインドウ95の出た1995年頃から行われていた。明確な言葉としては、2006年8月に開催されたSES会議において、Google社CEOのシュミット氏がクラウドに言及したことで広まったといわれている。企業間ではソフトやデータを自前で持たずにインターネット経由で随時利用できるクラウド・コンピューティング事業は今後ますます成長して行くことになる。

   個人ではどうかと言えば、グーグルで検索したり、メールを送ったり、ブログやツイッターで情報発信している人はすでにクラウドの立派な利用者と言える。つまり、これらを利用するときに、個人では特別のソフトを自分のパソコンに導入しているわけではないからだ。ではどこにソフトがあり、どこにこれまでのメールが保存されているのかと言えばクラウドの中と言える。

 この20年間にわたりマイクロソフトMS社は、OSとオフイスソフトをユーザーに購入させて莫大な利益を上げてきた。その最新版はウインドウ7とオフイス2010である。両方合わせるとフル装備で10万円にもなる。これに対して、OSもオフイスソフトもオープンソースで無料で利用できる時代に来ている。すべてクラウドにあるものを利用するからだ。

   1998年に設立されたグーグル社がその代表で、メール、ブログ、オフイス相当品などすべてフリーで利用できる体制が出来上がっている。グーグルの玄関を開き、「その他」のメニューから「サービス一覧」を選択すると、テスト中のサービスも含めて、さまざまなものが紹介されている。MSのオフイスの相当するものは「コミュニケーションと共有」にある「ドキュメント」を選択する。「Google docs」画面で「Create new」を選択すると、ワードは[Document]、パワーポイントは[Presentation]、エクセルは[Spreadsheet]であることが分かる。完全とは行かないが、MSのものと互換性がある。
http://iiaoki.jugem.jp/