2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

重大事故の法則

ハインリッヒの法則Heinrich's law 大きな事故があると、重大事故発生の陰に隠れた、ささいな事故について分析したハインリッヒの法則が話題に出る。ハインリッヒはアメリカの技師で、1920年代に労働事故の研究をして、この法則を提示した。1人の重傷者の陰…

医療被曝の実態

診断被曝によるがん発生率 エックス線による胸部や胃の検査、コンピューター断層撮影法CTやPETによるガンの早期発見や脳卒中の放射線診断など、診断技術の向上がもたらす被曝量は増加してきている。すでに、世界保健機構WHOからも、日本人は被曝好きなどとか…

風評の伝染力

風評被害 風評とか風説という言葉がある。後者は「風説の流布」という証券取引法197条に使われている法律用語である。有価証券の価格を変動させる目的で虚偽の情報を流す事で、罰則規定がある。風評被害は存在しない原因や結果による虚言や噂話による被害の…

信頼性への妥協

巨大技術の信頼性 科学文明は人類を疫病や過酷な労働から解放し、食物やエネルギーを安定的に入手する手段を生み出してきた。病気の克服は長寿化を生み出し、労働から解放された人類はスポーツクラブに行ってムダな脂肪を排除し、ダイエット食品という不自然…

毀損したブランド

メイドインジャパンの回復 ブランドという信用を築きあげるには多大な努力と長い年月を要するが、これを壊すのには手間暇がかからない。1945年の敗戦から50年間にわたり、モノ作りというブランドの日本的イメージを世界的に築きあげてきたが、バブルの崩壊と…

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中国の核実験

シルクロードの悲劇 井上靖氏の小説「楼蘭」は、シルクロードの中心地である西域ものの短編集だ。楼蘭は1900年にスウェーデンの冒険家スウェン・ヘディンによって発見された古都である。紀元前130年頃から僅か50年間ぐらい歴史上に現れた幻の都市国家だ。漢…

枯渇するエネルギー資源

いずれは再生エネルギーだけに 日本の電力は、現在、60%が火力、30%が原子力、10%が水力となっている。太陽光、風力、地熱、波力などの再生可能エネルギーはコスト高だから微々たるものだ。世界では、毎日1000万トンの石油、80億立方メートルの天然…

頼りは民間の力

何とかならないか 1995年の阪神大震災の時の村山首相は、初動が遅いと酷評されたが、自分の能力の限界を知っていたから、早々と「責任は全部負うから、協力してくれ」と閣僚や官僚に頭を下げた。それで、皆が一体となって復旧と復興に取り組み、震災45日で80…

ある経済学者

シュンペーターの名言(Joseph A Schumpeter) 「われわれが取り扱おうとしている変化は経済体系の内部から生ずるものであり、それはその体系の均衡点を動かすものであって、しかも新しい均衡点は古い均衡点からの微分的な歩みによっては到達し得ないような…

東海地震の可能性

東海地震は本当に来るのか 菅首相は「今後30年以内に震度8以上の地震が来る確率は87%」と浜岡原発を停止する理由として挙げた。これはこじ付けで、本当の理由は、大衆に迎合して支持率を上げる狙い、指導力を発揮して管降ろしを封じ込める狙い、今月末にフ…

だしに使われた中部電力

浜岡原発停止 総理大臣が浜岡原子力発電所の運転を停止するよう要請したことを受けて、東京市場で中部電力の株式は取り引き開始直後から売り注文が広がり、終値は先週末より182円安い1584円となり、10%余り値下がりし、平成12年4月以来の安値となった。…

浜岡だけなぜ

唐突な決定を許すか 第37回G8サミットは5月26日と27日に、フランスのドービルで開催される。この会議へのお土産として、福島原発非難をかわす目的で経産省の役人が提案したのが、浜岡原発の停止だ。管首相はこの案に飛びついただけの事だ。「国民の皆…

化学の年

世界化学年 1911年にキュリー夫人(1867~1934)がノーベル化学賞を受賞してから100年目の今年は、2008年の国際連合総会で世界化学年と決定されている。夫人は1903年にも夫のピエールと共に物理学賞を受賞しているから、これは2度目の受賞であった。人類社会の…

原発以外の原子炉

原子力潜水艦の事故 原子力の利用は爆弾と原発だけではなく、その他の兵器としても使われている。戦争の道具であるから、いつ破壊されるか分からない恐ろしさがある。原子力空母とは、軍用航空機を海上で運用することを目的に作られた航空母艦のうち、原子炉…