2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

自動車業界にも公的資金

GM救済策 金融危機の話に隠れて米国のメディアでも目立たない記事となっているが、自動車業界へ3兆円近い公的資金投与が米国下院で承認されている。証券会社や銀行救済とは比べようもない僅かな資金と業界関係者は述べている。名目はあくまでも、低燃費車…

国益を考える

日本外交の弱さ 就任早々、決められていた日程通りにNYでの国連総会で一般演説をした。せっかくのジョークも当人だけが笑顔で得意がっていたが、会場には英語が通じなかったのか、白けたムードだったようだ。内容も米国のメディアではほとんど無視されている…

日曜日の嵐

金融危機 今年の春先から特定の日曜日に、NYのウォール街で嵐が吹きまくっている。その嵐を収める対策が打たれるが、その効果の持続期間はだんだんと短くなってきている。今月はもう残すところ日曜日は28日だけであるから、平穏に終わることであろう。むしろ…

元首相の引退劇

改革の成果はプラスですか 「自分は27歳で衆院選に初挑戦した。次男も27歳。しっかりやれるはずだと思う」と地元支部での会合で支援を要請したという。派閥政治を否定して、日本政治を変えようとした政治家の引退劇としては、まことに平凡で無様なものと…

新内閣の誕生

政治家の発言に潜む隠蔽工作 新首相は「日本を明るく強い国にすることが私の使命だ」と決意を表明した。この言葉の裏には、現在の日本は「暗くて弱い国」との認識が首相の心にはあるのであろう。管理人はそのようには考えていないが、もしそうだとしたら、自…

公的資金100兆円

20兆円+75兆円 公的資金 先週末にブッシュ政権は金融機関の不良債権買い取りに最大75兆円の公的資金投入方針を発表して、世界大恐慌回避のための金融機関救済劇を演じた。既に5大証券のうちの3つまで倒れて、証券、保険とくれば次は銀行となる。この衝撃が…

システムの腐敗と崩壊

独裁政権の腐敗と崩壊 中国の最高人民検察院は日本の最高検に相当するところであるが、昨年までの5年間に20万件を超える汚職事件を立件したことが、今年3月の全国人民代表大会で報告されている。この中には司法関係者、即ち現職の検事、判事、弁護士もおり、…

総裁選挙続き

モノ申す 82歳の野中広務氏と言えば、2000年4月に森内閣の時に、現在の公明党との連立政権を作った自民党の元幹事長である。9月17日の毎日新聞に「もの申す」というインタビュー記事を見て仰天した。すでに政界を引退しているとはいえ、自民党に対する厳しい…

金融工学が悪いか

世界金融危機 1929年10月24日は歴史に残るNY株式大暴落の日であるが、あれから79年目の9月15日も米国第3位と第4位の証券会社が消えた日として歴史に刻まれることとなった。これを契機として世界中で株式の暴落が起きていることに対して、財政金融大臣は「日…

日本のサブプライムローン

日本版サブプライムローン 1897年創業の山一證券が100年後の1997年に破綻した翌年の1998年に、景気浮揚のために、当時の小渕政権が鳴り物入りで、史上最低の金利2%という低金利の住宅ローンを住宅金融公庫から売り出した。ローンを組むには大都市圏では年収5…

次期総裁の発言集

無知蒙昧の発言 セメント財閥の跡取りとして生まれて以来、食うに困ったことのないこの人は、自分自身の実感を素直に語っているだけなのかも知れないが、他への思いやりは全くないのであろう。世界経済の大混乱はどこ吹く風で、大根役者5人衆でのドサ周りも…

ご都合主義の政治家たち

政策の横取り 問題のすり替え 政治家は選挙になると、相手候補の政策やキーワードを横取りして平然としている。米国でも変化(change)を売り言葉にして民主党候補を勝ち取ったオバマ氏であるが、共和党のマケイン候補が、ここのところ同じ言葉を使いだして…

総裁候補の問題発言

総裁候補者の人種差別発言 2003年10月に政界を引退した元自民党の幹事長野中広務氏が、現在、総裁選挙で最も有力と言われている現幹事長について、絶対に許さないと発言している記事が新聞の片隅に掲載されていた。ことのいきさつは、麻生氏の「野中の…

汚染米という金の卵

事故米という甘い汁 1993年のウルグァイ・ラウンド農業合意で輸入することを義務付けられたミニマム・アクセス(MA)の輸入米で、1995年から毎年平均6万トン輸入してきた。これまでの総量は900万トン近くになる。この内、保管中に水に濡れて黴が出たり、検査…

大根役者5人衆

出揃った候補者たち 華々しく檀上に並んだ5人の候補者であるが、それぞれの話の内容を聞いて寒心した人は多いと思うが、感心した人はあまりいないのではないかと恐れる。というのも、22日の投票を待たずに、現幹事長が国会議員の過半数を制しているので、す…

軽薄短小社会

軽薄短小な候補者 1975年頃の日本で流行った言葉に、重厚長大から軽薄短小へという産業動向を表すものがあった。鉄鋼、造船、土木建築などの産業から、半導体などのエレクトロニクスやコンピュータなどのIT産業への転換を表すものであった。それから30年た…

グーグルの10年

グーグル設立10年 企業などの組織は導入、成長、成熟、衰退とおよそ30年で一サイクルを終えて、次のステップへと発展していくのが標準と言われている。1998年に発足した検索システムのこの会社は、2004年の上場からわずか4年で株式時価総額がトヨタ自動車…

夢と時間

実力を発揮するには 漫画家と作詞家との間で著作権論争が行われていた夢と時間であるが、五輪のメダリストたちのコメントに夢の実現という言葉が多かった。時間をかけて努力をしてメダルという夢を実現したのだから当然であろう。けれども夢は必ずしも結実す…

雨後の筍のごとく

自民党総裁選挙 自民党総裁選へ候補者がまるで雨後の筍のように出てきた。よくいえば、民主党と違って活発な動きがあり生命感に溢れているといえるが、悪く言えば、これまでの経済、福祉、保健、労働、医療制度などの破綻を覆い隠すためのカモフラージュとも…

井戸の中の政策論議

霞ヶ関一官僚の囁き 総裁選挙のお祭り騒ぎを演出したのが首相の最大の功績と後世に伝えられるかもしれない。公文書関係の有識者会議で「100年いや1000年までも、今回の辞任が伝えられるように」と挨拶していたことは、このことを言っているようだ。自民党の…

官僚と世襲政治家

経済大国の復権 シンガポールの首相が、一人当たりGDPで日本を抜いたことについて「日本には多くのことを学んだが、ひとつだけ学ばなかったのは官僚の縦割り組織だ」と言って、霞ヶ関の官僚制度を皮肉っている。日本の官僚制度が国民のためになっていないこ…

あなたとは違う

あなたとは違う 政治家の言葉はまともには受け取れないのは洋の東西を問わない。その本音は時として、感情が激した時や追い詰められた時に現れる。それが失言となり、最悪の場合は政治生命にまで影響してくる。だから、政治家の失言は日頃から考えていたこと…

裁判員

裁判員制度について 来年5月には始まるこの制度については、管理人も良くは理解していない。300人に一人は当たるというから、宝くじよりも確率は高い。米国に駐在中、陪審員(juror)の指名が来た時には驚いたが、各州の発行する運転免許証から抽出されるか…

首相の辞任会見

白けた辞任会見 首相は昨夜、首相官邸で緊急記者会見を開き、首相を辞任する考えを表明した。午後9時半過ぎからの会見で首相は「新しい布陣のもとに、政策の実現を図っていかっていかなければならない」と述べて、辞任を決意した理由を語った。 辞任理由と…

地震予知

地震予知の不可能性 大地震や火山活動などが発生後、必ずテレビにはしかるべき学者が出てきて、その原因を説明しているが、今さらそのようなもっともらしい解説を聞かされても、もう手遅れと感じている人も多いと思う。それだけのことが分かっているのなら事…