2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

作家サリンジャー氏

サリンジャー氏を悼む 米国の作家サリンジャー氏について、過去のブログを検索すると、2回書いている。一つはビートルズ関係であり。もう一つは村上春樹氏の新訳についてである。1951年に刊行された作品「ライ麦畑でつかまえて」は全世界で6500万部も売れた…

竜馬と弥太郎

岩崎弥太郎氏 今年の大河ドラマの主人公は幕末に時代を動かした坂本龍馬であるが、同時代に土佐藩から出て龍馬と肩を並べて活躍した岩崎弥太郎も准主役級で顔を出している。三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎は龍馬よりも下層階級の出身であるから、子供時代…

  米インターネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は26日、25日のクリスマス当日の売上で、電子書籍が初めて紙の本を上回ったと発表した。

米国の著作権協会と出版社協会はスキャンする行為が著作権侵害として、2005年にグーグルを告発した。2008年10月に和解が成立して、対象を「米国著作権局に登録済みの書籍、または米、英、オーストラリア、カナダの4か国で出版された書籍」に限定した。さら…

活字のデジタル化時代

デジタル出版 昨年12月27日の再録 グーグル・ブックスは書籍の全文または部分検索サービスで、米国では2004年、日本では2007年にサービスを開始している。キーワードを入力して関連する書籍の書名や出版社などを検索できる。本文にも接することができるケー…

トヨタの蹉跌

どうした陸の王者 トヨタ自動車は米国で販売している8車種、合計230万台を対象にリコールを行うと発表した。アクセルペダルが戻らなくなる危険性があるという。昨年に続くアクセル関連のリコールで、安全性など高品質を売り物にアメリカ市場で占有率を伸…

政教分離の原則

牛刀をもって鶏を割く判決 市有地を神社の敷地として無償で提供した行為は、政教分離原則を定めた憲法に違反すると最高裁大法廷は判断した。これまでに、この原則について、何件か憲法判断が出されているが、宗教団体をバックとする政党の存在に遠慮してか、…

腐りやすい組織

お金の湧く組織 黙っていてもお金が湧いてくる組織がある。官公庁などはその典型だが、それに類した親方日の丸組織だった日航などもそれに近いと思う。国鉄や電電公社などもその類だったが、かなり民営化が進んでいるが、依然として体質はあまり変わってはい…

アバター

映画アバターAVATAR アバターとは顔、髪型、服装など自分の 好みの格好をした自分の分身をネット上につくリ、ブログなどに表示する画像だ。ひところ流行ったセカンドライフでは、ネット上の分身として別世界での生活を楽しむ人形として登場していた。分身と…

特捜部の方向感覚

変革には時間がかかる 江戸時代末期の1853年にペリー提督が浦賀に来てから、1868年の明治維新まで15年、さらにそれから1890年の憲法発布と国会開設まで22年もかかって、ようやく封建社会から脱皮して近代日本が誕生した。1945年の敗戦後から64年たって、よう…

サイバー・ポリス

網絡警察(サイバー・ポリス) 独裁政権にとっての最大の武器は情報独占である。これが侵されると政権にとって限りない打撃となる。だから、これまでに中国政権は情報の独占を侵害して、社会の安定の敵となるネットの統制に全力を挙げて、網絡警察、すなわち…

特捜部と対決

検察と闘う姿勢 「断固として捜査当局と闘っていく決意だ」と民主党の幹事長は強調しているが、勝算もなしに吐ける言葉ではない。よほどの自信があるのであろう。検察側も現職の衆議院議員を逮捕したのだから相当の自信があるはずだ。それにしても、この種の…

親方日の丸体質

親方日の丸 雇用主が国や自治体の場合、決して倒産しないことに甘えて、経営に厳しさがないことを非難して言う場合に使う言葉と辞書にある。国営企業として歴代の社長や重役陣に霞が関からの官僚が座り続けてきたつけが経営破綻という結果を招いた。1987年に…

反捕鯨運動

クジラの話 「目くじらを立てるな」というのは、あまり重要ではない事に対して文句をつけることであるが、日本の調査捕鯨に対する妨害行為に対しては、おかしいと思う日本人が大多数と思う。国際的には日本行為は、国際捕鯨委員会で公式に認められたことで、…

壊れゆく組織

自壊寸前 「皆でやろうぜ」との品のない掛け声で始まった野党自民党であるが、掛け声通りにリーダー不在のまま、皆で言いたい放題となってきた。与党は幹事長の鶴の一声ですべてが決まってきたが、鶴の脚には欠陥があると検察にかみつかれてしまった。だから…

教育は基本

ゆとり教育の弊害 「加算減算よりも掛け算や割り算が優先する」という混合計算ルールを平均的な私立大学の学生の20%は理解していないという調査結果が私立大学情報教育協会から出されている。1990年代後半から大学生の学力低下が東大京大のトップ大学でも指…

管官戦争の行方

新財務大臣への期待 官僚が選ぶ「嫌いな政治家」ナンバーワンが財務大臣に就任した。早速に管官戦争などと出ているが、前任者でも就任前は威勢が良かったが、就任後は全くなりを潜めてしまった。無手勝流では戦えない。これが辞任の原因とも言われている。「…

たった一人の反乱

貴乃花の戦 「一門から出るということです。理事選挙には出ます」と大相撲の貴乃花親方は語り、きょう行われる日本相撲協会の役員改選の理事選挙に立候補することを表明した。勝ち目のない戦であるが、その真意は分からない。相撲協会は公益法人として税の優…

ゆとり教育という大罪

ゆとり教育はゆるみ教育 科学技術予算が仕分けのテーブルにのり、これまでの無批判に予算化されてきた聖域に一石が投ぜられた。もっと重要なことは、1980年代半ばから始まったゆとり教育による教育の破壊である。全国の高校で物理の履修者が30%にも満たない…

前の10年あとの10年

10年で様変わりした日本の国力 20世紀最後の年であった2000年時点で、1人当たりの国内総生産GDPは経済協力開発機構OECD加盟国30カ国中、米国に次いで第2位だったが、10年たって20位にまで下がるであろう。GDP総額でも第3位になるという年である。また、世界…

日本の出口

社会構造の変化 大学生の就職内定率が超氷河期と言われた1998年よりも悪いという。戦後の日本を支えてきた終身雇用、年功序列、定期採用という労働身分の三本の柱の崩壊が始まっているから当然の帰結ともいえる。この労働慣行は経済が成長しているときには順…

温暖化の原因

温暖化異説 温暖化は炭酸ガスが主因との前提に立ってCOP15が開催された。ノーベル平和賞まで受賞したIPCC(気候変動に関する政府間パネル)での理論が根拠となっているからだ。そうではないとの異説はメディアでも殆ど報道されない。堂々と異説が発表された…

成長戦略の誤算

成長戦略の方向 「2020年に名目GDP1.4倍に、名目3%、実質2%成長」という目標はいいとして、これをいかにして実現していくのかが問題である。供給か需要かという論議を聞くと、まるで古臭い経済学論争を聞いている気がする。自民党は市場原理で供給サイドに…

映画資本主義

資本主義とは何か マイケル・ムーア監督の映画「資本主義Capitalism: A Love Story」が公開されている。他の作品と同じように、痛烈なユーモアで金融資本主義を批判している。キリストの言葉が投資のアドバイスへと変わっていくことを描写しながら、米国民は…

謹賀新年2010年元旦

明けましておめでとうございます いつものことながら、年が変わると、まるですべてが明るくなってしまったような感じがする。実際には何も変化はないし、先に希望の灯が見えているわけでもない。毎年のことながら、新年にあたり所感を述べさせていただく。 …