2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

歳費の日割り

日割り法案 歳費削減 参院選で当選した参院議員の6年間の任期は7月26日から始まる。給料に当たる国会議員の歳費は月130万1000円、他に文書通信交通費が月100万円、立法事務費が月65万円、年3回のボーナスが635万円で、議員の年収は合せ…

元の価値上昇

中国マネーの跳梁 1985年NYのプラザホテルでの合意は、円高を容認したものでプラザ合意と言われている。あれから25年たった今年は、中国元への切り上げ圧力が強まり、先日のG20直前に、中国政府が緩やかな元高を容認したことで、元高で動き出した。…

東京都のもう一つの躓き

中小企業支援 新銀行東京と日本振興銀行は大銀行の貸し渋りに苦しむ中小企業を支援する金融システムとして、鳴り物入りで登場したが、いずれも資金回収に苦しみ不良債権の山を築き、事業は破綻しかかっている。前者は東京都知事、後者は逮捕されたが、金融界…

事業仕分け第3段

事業仕分けの底が見えた この10月に特別会計を対象として、第3弾の仕分けをする。当初のマニフェストでは7兆円を削減するとしていたが、実際には1兆円にも満たなかった。さらには、中止と言いながら、形を変えて存続している事業もあり、大騒ぎした割り…

新規上場

新規上場企業減 バブル期には毎年300社前後の新規上場企業があった。バブル崩壊してからも10年前には200社程度の新規株式公開企業があり、2006年でも190社存在していた。その後は急激に減り始めて、今年の上半期では12社に落ち込んでしまっ…

日本国債の地位

国債価格の暴落 現在、ギリシャの国債は金利10%で、日本の国債は1%強である。これの意味は、ギリシャの国債は、日本のものよりも10倍もの金利をつけないと売ることができない、すなわち買い手がつかないことを表している。ところが財政赤字をGDP比で…

ほくそ笑む官僚たちの夏

霞が関の高笑い 民主党が掲げていた無駄の排除と公務員改革が中途半端に終わっていることに、今度の参議院選挙で付け込んだのがみんなの党である。昨年の総選挙でのマニフェストには「天下りの背景となっている早期退職勧奨を廃止」となっていたが、いつの間…

民主党政権の方向

民主党政権のけじめ 3年前に、時の福田首相と小沢氏が密かに会談して、自民と民社との大連合でねじれ国会を乗り切ろうとした時に、オザワ氏は「今の民主党には政権運用能力がない」と言って、党内の反対を押し切ろうとしたが、今にも政権が目の前に迫ってい…

選挙に勝ったはずだが

自民党の今後 改選議席数では第1党となった自民党であるが、新聞の調査によれば、政権を任せてもよいと考えている有権者は僅か17%で、そうは思わないが64%と出ている。なんとも不思議な参議院選挙であった。その上、内閣支持率は38%で不支持率が4…

世論のねじれ

民意のねじれ ねじれは何も国会だけではなく、民意と言うのが如何に当てにならないねじれを含んだものであることも示している。例えば、読売の世論調査によれば、管内閣の支持率は発足当初65%であったが、参院選挙後38%という。それでは直ぐに退陣すべ…

賭けはどこまで許されるか

賭けてもいいよ この言葉は日常的に使われているが、どこまでが刑法上の罪に問われるのか、その境界の判断は専門家でも分かれている。刑法185条に定めるところは、賭博をした者は50万円以下の罰金とあるが、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、…

ユーロ危機

ユーロの死はあるか 欧州連合EU加盟27カ国のうち、通貨ユーロを導入済みの16ヶ国をユーロ圏という。この圏内の総生産額は日本の約2倍の990兆円で、人口は日本の3倍である。ギリシャの財政危機に続いて、スペイン、ポルトガルやフランスまで財政危機…

選挙総括

参院選の結果総括 予想通りに与党の敗北となった。苦戦は事前に織り込み済みとして、週明けの株式市場の反応は限定的である。敗因は明確で主として三つある。まずは、昨年春から手を変え品を変えて、既得権益集団による民主党への攻撃である。二つ目は財務官…

イオンエンジンのテスト

イオンエンジン シャトルやソユーズの打ち上げに使われているロケットエンジンは、空気のないところでも使えるように、固体か液体の燃料を燃やしてできるガスを噴射する勢いで飛行していく。これでも月への往復ぐらいはできるが、真空中を長期期間にわたり飛…

税負担の国際比較

税の論議 税の論議が参議院選挙を機会に盛り上がってきている。税率アップを選挙公約としたら、選挙に勝てないというのは常識であるが、あえてこれに挑戦する意気込みは、日本の財政赤字の額と消費税の国際比較から、税負担の拡大を認める雰囲気が国民の間に…

アップルで何が起きているか

アップル離れ アップルのiPadアイパッドに続いて、スマートフォン(高機能携帯電話)の新機種「iPhone(アイフォーン)4」の販売が始まった。都内の販売店には数百人が列をなし、お祭り騒ぎだった。一般の人々の人気に反して、アプリ開発のゲーム会社や出版…