2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

無節操な人

財務大臣の変節.... ワシントンで開かれたG7は「世界経済は年内に回復を始める」との共同声明を採択したが、根拠のない楽観論でお茶を濁した。もっとひどいのは「日本経済の明るい兆候について説明したい」と言って「自動車、電機の回復が始まった」とする…

日本改造

停滞の終わりは.... 高度成長期のような右肩上がりの経済状態では、若者も含めて国民は前途に希望を持っていたし、何かチャンスが巡ってくるという期待と夢があった。1990年以降、経済が停滞しすべてのシステムが制度疲労を起こし、未来への望みが薄くなって…

病める日本経済

日本経済の見通し 昨年夏からの金融危機で日米欧の金融機関が受けた損失額は、4月の時点で合計400兆円であると国際通貨基金IMFが発表している。その内訳は米国270兆円、欧州120兆円に対して日本は10兆円と比較的被害が少なかったことを示した。損失額の3分の…

北方4島

北方領土 1951年9月に開かれたサンフランシスコ講和条約には、旧ソ連と中国は署名していない。中国とは1978年8月に日中平和友好条約を締結したが、現在のロシアとは1956年日ソ共同宣言によって国交が回復した。しかし、領土問題を含めては、未だに平和条約は…

世襲と献金

世襲と献金の制限 現在、衆議院では自民党では3分の1、民主党では10分の1の議員が世襲である。現在の内閣では閣僚17名中11人が世襲という異常さである。先進国では例外的に存在しているが、日本ほど世襲議員が多いところはない。一度座った椅子は家業として…

省エネ大賞

偽装省エネ大賞.... 偽装の省エネ冷蔵庫を製造販売していたことに対して、公正取引委員会は日立製作所の子会社に排除命令を出した。リサイクル材を断熱材として使い、製造工程での二酸化炭素排出量を48%削減したと宣伝して、15万台も売りあげたヒット商品で…

GM再編へ

GM破綻迫る GMのCEOは「さらに米国内工場の閉鎖や人員削減を実施するとし、破綻の可能性はさらに高まっている」と述べている。リストラ計画をさらに規模を拡大し、かつ加速する必要があるとも指摘した。5月末までに、経営再建策を政府に提出する約束である…

年金と簡保

年金と簡保の杜撰さ 消えた年金のことは、もう昔話しのようになって、首相はすべて解決したかのような顔をしている。1年以内には、最後の一人まで明らかにするという時の首相の約束事も、もう忘れられている。該当者不明の5000万件について、持ち主が確定し…

五輪開催地

国賓並み待遇 IOC委員会 2016年の夏季五輪招致を目指す東京都を視察に訪れた国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会メンバー13名を歓迎する首相主催の公式の夕食会が赤坂の迎賓館で開かれた。迎賓館は通常、外国政府要人や王族向けに使われており、国賓並…

記者は何も知らない

新聞記者は何も知らない イチロー選手が安打数で張本選手を越えたことに関連して、首相はぶら下がり記者団にイチローの年を聞いた。それから「あぶさんの年までやれるかね」と野球漫画の主人公「あぶさん」を持ち出した。続けて「あぶさんっていくつ?はい、…

一太郎の運命

一太郎と98の終焉 NEC98シリーズは1982年発売から15年間にわたり、総計2000万台という国民的パソコンであった。また、1985年に発売されたジャストシステムのソフト「一太郎」は日本語ワープロソフトの代名詞としてベストセラーとなっていた。 98シリーズは…

私はやっていない

疑わしきは罰せず 刑事事件の推定無罪である「疑わしきは罰せず」という原則が崩壊している。警察、検察、裁判所という司法権力は「疑わしきは罰する」という推定有罪という方向に走っているようだ。この記事は3月5日に掲載した記事である。この声が最高裁判…

不安だらけの年金

年金問答の虚しさ.... 消えた年金は未解決のままに、話題にも挙がらなくなってしまった。政府の掲げた「百年安心年金」を信じている国民はいない。衆院厚生労働委員会での厚労相の答弁にも「神のみぞ知る」とか「一生懸命に仕事をしている」などと、まるで他…

新知事の疑惑

千葉県知事の疑い.... 選挙中に完全無所属を名乗りながら、都内の自民党支部代表だったことに対し、千葉県議らでつくる市民団体が公職選挙法違反の疑いで千葉地検に告発状を提出するという。告発状によると、知事は自民党の東京都衆議院選挙区第2支部の代表…

弱点をさらした外交

周章狼狽 先週はテポドンに明け暮れた日本列島だった。まるで1853年のアメリカ艦隊襲来に匹敵する日本政府の周章狼狽ぶりだった。首相の命令で自衛隊はミサイル防衛(MD)システムで迎撃態勢をとっていたが、これで安全が保たれるなどと信じた人はほとんど…

五輪開催地視察

IOC評価委員会の視察 4月16日から4日間にわたり、2016年夏季五輪開催候補地としての東京を視察する。13人の委員で構成されていて、候補都市のシカゴ、東京、マドリード、リオデジャネイロを訪れて、9月末には報告書が公表されるという。 すでに前宣伝として2…

孤立した日本外交

ミサイルで孤立した日本 北朝鮮の弾道ミサイル発射に対する国連安保理での交渉で、当初は日本の非難決議提案に対して米英仏は同調していたが、北朝鮮に対してそれぞれに利害対立関係が異なることから、米英仏は中露の拘束力の弱い議長声明へと流れたようだ。…

景気対策という選挙対策

追加経済対策 政府も民主党も選挙を控えて、少しでも有利な立場を作りたいから、それぞれ15兆円とか20兆円の追加経済対策を打ち出している。バブル崩壊不況の1990年代にも、同じようなことを実施して巨額の財政赤字を積み上げたことを思い起こされる。 G20で…

北のロケット技術

ロケット技術の流れ 1930年頃に、ドイツでは宇宙旅行を目指してロケットの開発が行われていた。その流れで、攻撃兵器としてロケットを始めて供用したのはナチスドイツであった。V2ロケットは、第二次世界大戦中にドイツが開発した世界初の軍事用液体燃料ロケ…

霞が関界隈だけの好景気

財政支出は誰の負担 景気低迷で平成21年度予算も確定しないうちから、堂々と景気対策補正予算を持ち出して、見かけだけの経済振興をうたっている。すべて死に金とは言わないが、ほとんどが一過性の対策で、気が付けば財政赤字がさらに拡大して、付けを後世に…

情報のリーク

検察からの情報リーク 「元秘書、事情聴取」と大新聞に出れば、世間では「やはり何か悪いことをしていた」と受け取られる。「現場の検察官が調査内容を喋るのは、国家公務員の守秘義務違反である」と20年前のリクルート事件の時に、与謝野財務大臣は明言して…

北のミサイル

ミサイル防衛ビジネス 「我々の科学者、技術者は、国家宇宙開発展望計画に従って、運搬ロケット銀河2号で人工衛星光明星2号を軌道に進入させることに成功した」と公式に北朝鮮は報道した。いつものことながら、この発表の真偽のほどは不明であるが、できも…

ゴルフの季節

ゴルフシーズン WBCで今年は野球シーズンが早く始まったが、春風とともに本格的なゴルフシーズンが到来した。今週は9日からはマスターズが始まる。毎年、日本からも参加するが、いつも参加することに意義があるとなってしまう。日本の試合のように、やさしい…

ミサイル飛来

ミサイル打ち上げ 石原知事によると「こんなことを言うと怒られるかもしれないが、変なものが日本の間近に落ちるなんてことがあった方が、日本人は危機感というか、緊張感を持つんじゃないかな」となるが、普段から緊張感のない政治をしていると、この程度の…

新年度から始まる負担増

弱者切り捨て策 4月から暮らしに関する制度変更や料金改定が相次ぐ。新聞では家計にとっては朗報などと強調する報道が目立つが、果して本当なのであろうか。ハイブリッドなど次世代車の自動車取得税と自動車重量税が減免されるほか、航空会社は国際線のサー…