2012-01-01から1年間の記事一覧

孤愁サウダーデ

「サウダーデ」完結 1.文人モラエスは、元ポルトガル神戸総領事で晩年を妻の故郷徳島で過ごし、日本の風俗・習慣等を紹介する多くの著書を残した。故郷から遠く離れた徳島に移り住み、徳島を深く愛したモラエスの思いは何だったか。未完の小説「孤愁−サウ…

アベノミックス

安倍のミックス 1.安倍のミックスのブレーンはエール大学教授の浜田宏一で、リフレ派と言われる経済学者だ。実業経験のない学者が振り回す空理空論だ。本来、インフレ目標というのは物価上昇の上限を定めたもので、安定している物価をわざわざインフレにす…

FBからLINEへ

FBからLINEへ 1.SNSユーザーの平均年令は、FBが42歳、TWが40歳に比べて、LINEは30歳と若い。LINEはスマホのアプリで電話がフリーとなり、しかも絵で表現できるから、言葉もいらないので、日本語以外でも意思疎通がある程度はできる。ただ、登録する…

意思決定の道

意思決定の道筋 1.脳の働きをシステム1とシステム2に分ける。S1は直観、S2は熟慮を示す。S1とS2の相互作用で意思決定がされる。事故死は病死よりも報道される機会が多いから、リスクの見積もりが高くなるが、病死は事 故死の20倍だ。人はしばしば身近…

正しい歴史認識

正しい歴史認識 1.「正しい歴史認識」とは、1910年8月の日韓併合は次期大統領の親父が言っているように、韓国側の要請に基づいて日本が応じた事を言う。とてもじゃないが割に合わないとして、これに反対していた伊藤博文総理は邪魔者として韓国側のテ…

自民党政権と言う でじゃyびゅ

自民党政権というデジャビュ 1.来週26日に新内閣が発足する。人事の話がマスコミで紹介されているが、腹痛で政権を投げ出した総理に、漢字が読めないでバカにされた漫画男が復活するというから驚きを通り越して喜劇みたいだ。吉田茂と岸信介の孫たちとい…

民主党敗北の原因

民主党敗北の原因 1.前回の選挙と同じように予想以上に大差がつくのが今の選挙制度だ。だから自民党が待望されていると言うよりは、民主党が自滅したと言う事だ。民主党崩壊のきっかけは小澤問題に発する。結局無罪となったのだから、やはり霞が関の謀略で…

安倍内閣の誕生

安倍内閣の誕生 1.自民党が勝って安倍内閣の出現となった。投票率が60%にまで上がると、自民党単独過半数とはならないから、公明党との連立となるはずだった。それにしても投票率が低すぎた。結果的にはアホ馬鹿と言われてもしょうがない野田だ。自民党…

円安か円高か

円安か円高か 1.円高か円安かの議論をもっと深めるべきだ。安倍は円安誘導と金融緩和でデフレ脱却というが、日本経済を破壊する危険な芽が潜んでいる。「円高になると輸出が減る」と教科書にある。事実、今年は貿易赤字が6兆円になるだろう。然し、内容は…

投票日を控えて

投票日を控えて 1.石原と橋下は選挙で選出された役職を任期途中で投げ出した前科者だ。石原は衆議院議員と都知事、橋下は大阪府知事だ。マスコミ操作は上手だが、信用できない二人だ。東京は本社機能が集中しているから、何もしなくても豊かだったが、経済…

47士

討ち入りの日 1. 今日14日は赤穂浪士の討ち入りの日だ。芝居や映画などでお馴染みの話を誰でもが知っている。さまざまな場面は殆ど創作であり史実とは程遠いことも知っておくべきだ。それだからといって、芝居の価値が減るものではない。日本人の心にし…

原発と向き合う

原発と向き合う 1.この世界にリスクがゼロなどというものは存在しない。リスクは左右対称で、チャンスともなりうる。好機チャンスを掴むためには危険リスクを伴うのは当然だ。ただリスクを極限にまでゼロにすることは可 能だ。頭から原発を否定するのでは…

TPP(3)

TPPについて(3) 1.平成の開国などと言われると、殆どの日本人はまだ日本は貿易鎖国状態と思ってしまう。ところが、日本の関税率は全体平均では僅か3%程度で、すでに裸同然の状態なのだ。日本への輸入車はゼロだが、日本車には米国で3%かけられる。農…

TPP(2)

TPPについて(2) 多国間貿易交渉 国際貿易協定 国連のWTO(世界貿易機関)は貿易に関するルールを取り扱う唯一の国際機関で、2007年3月現在、150ヶ国もの国々が参加している。WTOの目的はモノ・サービスなどの貿易がルールに基づいて円滑に行われることを…

選挙戦

選挙戦が始まった 1.愈々、日本の将来を決める戦いが開始された。誰に投票するか判断に迷う。有権者の半数は「支持政党なし」とか「未定」だ。争点は増税、原発、TPP、国防外交だが、誰が首相になって欲しいかなら争点は1つになる。安倍か、野田か、石原…

天井落下事故

トンネル天井落下事故 笹子トンネル事故 杞の国のある男が、天が崩れ落ちてくるのではないかと心配し、食事ものどを通らず、夜も眠れずにいた。心配する必要のないことを心配する事で、取り越し苦労を杞憂という。トンネル通行中に天井が落ちてきたらなどと…

尖閣について

尖閣について 1.終戦後、一億総懺悔と言ってすべて日本が悪かったから、中韓の言う事はすべて正しいとなり只管謝罪するだけだった事が間違っていた。これに便乗した左翼達の平和主義者も滑稽な運動を繰り返してきた。反戦平和運動は相手国や武力行使を公言…

「はだしのゲン」の自虐趣味

漫画「はだしのゲン」 中沢啓治氏による「はだしのゲン」は自身の原爆の被爆体験を元にしたという漫画で、子ども達にもよく読まれている。内容は日本が侵略戦争を起こしたから原爆を落とされたと言う自虐的な内容で、史実を歪めるものだ。作者の被曝体験も嘘…

ドイツでの脱脱原発の動き

ドイツでの脱原発の挫折 1.脱原発先進国のドイツでは、この6月に太陽光発電の買取り価格を3割引き下げ、買取り対象を制限した。脱原発では料金の上昇で悲鳴を上げ、脱脱原発へと舵を切りだした。日本では脱原発を唱えないと票が掴めないから、皆、脱原発…

野田の思い

1.首相は消費税増税との駆け引きで解散したのだから、選挙の争点は増税可否の一点しかないはずだ。悪賢い野田はこれを隠して、尤もらしい新マニフェストなるカモフラージュを出してきた。社会保障、経済政策、脱原発、安全保障、改革集団という総花的で具…

ノモンハン事件の真相

スターリンのトラウマ 1.ノモンハン事件は1939年、満州とソ連の国境で起きて、教科書では日本軍がソ連の近代兵器に壊滅的打撃を受けて、 ソ連の9千人に対して、日本は5万人の犠牲者を出したとされている。ソ連崩壊後の情報公開で明らかにされたのは、事…

中国への忠告

中国との関係 1.共産党のエリート族である太子派はタカ派集団で、対日強行路線だ。経済の減速、格差拡大、腐敗増大などの国内要因の不満を回避するための格好の標的が日本だ。中国に進出している日系企業は3万社だがリスクを覚悟して対処しなければならな…

平和主義者が戦争を起こす

チャーチルの言葉 1.1938年9月のミュンヘン欧州首脳会議で、ヒトラーの恫喝外交に屈して、チェコのズデーテン地方をドイツに割譲したことが第二次世界大戦のきっかけを与えた事はよく知られている。これに味をしめたヒットラーは翌年ポーランド侵攻を始め…

名著「失敗の本質」の誤り

名著「失敗の本質」の誤り 1.名著と言われて愛読者も多い「失敗の本質」で最初に取り上げられているのがノ モンハン事件でこれを失敗の序曲と規定し ているが、ソ連崩壊後に公開された資料によれば、日本軍が壊滅的敗北を喫したので はなく、スターリンの…

デジタル化に敗れた製造業

デジタル化へ向かう製造業 1.20世紀はアナログの時代で優秀な技術を持った企業が勝利を占めた時代だった。21世紀はデジタルの時代で優秀なソフトを開発できる研究機関の時代になった。技術的にはデジよりもアナの方が日本的な細かいテクニックを要し、…

解散総選挙

政局 年内解散 野田も岡田も前原も、現在、自分たちが政権についているのは誰のおかげであるかはよく知っているはずだ。2009年の夏の選挙で采配をふるったのは小澤幹事長だった。起訴されたといって袖にしたが、その人が無罪で帰って来たのだ。それを破廉恥…

支配の機構

支配の機構 1.「下々の者たちは、何でも反対するものでございます。それでも英断されるのが名君です。あなたほど決断のできる方は、過去の総理にはいませんでした。」と。官僚たちは蔭では「こんどのバカ殿は、今まで以上に御し易いですな。はっはっは〜」…

小澤事件の虚構

小澤裁判の真実 1.検察役の指定弁護士の主張は、検察の不当・違法な捜査で得られた供述調書を唯一の根拠にした検察審査会の誤った判断に基づくに過ぎず、この裁判は直ちに打ち切るべきだった。なぜなら、本件では間違った記載をした事実はなく、政治資金規…

オバマ再選で予想される事

オバマ再選で予想される事 1.予想通りオバマ再選となった。経済無策のオバマといわれていたが、相手が鼻持ちならないカネ持ちで、持論をすぐに変えて、暴論を吐くロムニーというマイナスイメージを最後まで払拭できなかった。中傷合戦の低次元な選挙戦で、…

許認可行政にメスを

許認可行政にメスを 大学村 原子力村が福島の事故を起こしたと批判されたが、同じような村で大学村もある。文科省の高等教育局、大学の事務局、大学の教授たちから成り立っている。この村が少子化が進んでいるのに、平気で大学と学部を作り定員を増やしてき…