2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

経済学で解決できる事

ノーベル経済学賞2011 今年もノーベル経済学賞は米国の二人の教授となった。1980年頃からこの賞は9割以上が米国人となっている。そしてその受賞内容の殆どが数学や統計学を駆使した実体経済へ応用できる理論構成だ。本年度はニューヨーク大学のサー…

検事調書の証拠能力

検事調書の特信性 悪いことをする人がいなければ、取り締まる人も必要ない。警察や検察は犯罪という事件があるから存在している。しかも取り締まる側では、事件が大きければ大きいほど、取り締まる価値が増大する。だから検事の特質として、事件をできるだけ…

牡蠣の季節

オイスター 牡蠣のおいしい季節である。英語でRの付かない月には食べてはいけないというが、今ではいつでも食べられる。けれどもこの原則は生きているので、特に外国で食する場合は気をつけたほうがよい。もう長い間生きてきたので、あちこちで生牡蠣を食べ…

TPPへの対処

TPPの真実 TPPとは「環太平洋戦略的経済連携協定」で、参加国の間で関税を一切なくし、関税以外でも経済のあらゆる国境を取り払う協定だ。シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国の間で交渉が始まった。それにベトナム、チリ、オース…

ブログはメモ書き

ブログを育てる方法 2006年7月23日に「ネット元年」という記事を出してから5年間、ほぼ毎日、続けてきて、4000回を越えた。大学で1年生に「コンピュータ概論」と言う講義を15回持っていた。内容はハードとソフトでほぼ半々であったが、ソフト…

日本の製造業を考える

中国ファンドによる買収劇 いま書店に山積みされている真山仁著「レッドゾーン」に出てくる話は、中国政府の資金の入ったハゲタカファンドが、日本のトップの自動車会社を乗っ取る話である。小説の結末は、日本のファンドと創業家の若い副社長が中心となって…

国民の生活よりも既得権益

国民の生活より既得権益擁護 国民の生活が第一 「国民の生活が第一」とのスローガンが、いつの間にか「霞が関、財界、マスコミ、米国が第一」となっている。民主党の幹部で未だにこの事を主張している人はただ一人いる。それは小澤一郎氏だ。国民が信頼を寄…

寄付金について

献金について日米の違い 寄付の考え方 災害支援で全世界から3500億円もの支援金が寄せられた。政治は本来ボランティアだから、有権者からの寄金で成り立つべきだ。日本では標準的な国会議員の収入は給与2200万円、助成金1000万円、政党から800万円で年間…

地震予知について

地震学者の反省や自己批判 先週、静岡大学で開催された日本地震学会のニュースに接し、改めて、3月31日にこのブログに掲載した記事を再録しておきたい。 日本地震学会と原子力学会の秋の講演大会が終了した。東北大震災と東電福島原発事故を受けて、二つの学…

家賃の差額に課税する

納税制度の欠陥 日本の納税制度は給与所得者に対しては源泉徴収で厳しく、自営業には甘いと言われている。それは各人の所得の捕捉がしやすいかどうかにかかっている。サラリーマンの所得は給与明細表で明確にされているからだ。ところが給与所得者も表面には…

国際格差デモ

格差の指標 アラブの春に続いて、米国で始まったデモは格差デモと言われている。1%の富裕層と99%の底辺層と極論されている。地方と都会の格差が拡大したとか、金持ちと貧乏人の格差が広がっているとかいうが、格差の指標としては使われている係数のひとつ…

ローマ帝国から学ぶ

ローマ帝国のドラマ 紀元前750年頃から紀元後5世紀に及ぶ1300年にわたる巨大ローマ帝国も、5世紀に入り、かっては栄光をほしいままにしていた世界の首都ローマは、たび重なる蛮族の侵攻で、道路や水道設備が破壊され、ずたずたに切り裂かれていく。もはや…

増税で税収減と言う不思議

デフレ下の増税で税収ダウン 過去にも税収アップを狙って1997年4月から消費税を上げたが、アジアの金融危機に重なり、税収はむしろマイナスで深刻な不況に落ち込んだ。素人でも計算をしてみると、簡単にわかることだが、デフレ下で増税をすれば、国家財政が…

伝説となった経営者

Steve Jobs氏を悼む 1980年代の初め、まだ日本ではバカ高いワードプロセッサーが出始めていた頃に、ある会社のNY事務所へ配属となった。子供たちは日本で1学期を終えてからNYにやってきた。早速に近所の中学校へ行って、入学手続きをした。その時に、担当の…

財政破綻の始まりは

日本の危機 長期金利が0.97%まで下がった。ギリシャは25%まで行っている。団塊の世代が70歳になる2015年あたりで、日本にも転機が来る。今のデフレ、円高、金利安がインフレ、円安、金利高となってきたら財政破綻が現実となり、永田町も霞が関…

ドルは持ちこたえられるか

金とドル通貨の状況 金価格の上昇については「投資資金の行き先がなくて、金に回っている」からという説明と「金価格の上昇は基軸通貨であるドルの価値が下落している」からという説明である。金本位制の時代だと、通貨自体を金で鋳造したり、通貨と金との交…

ノーベル賞について

ノーベル賞雑感 日本人のノーベル賞受賞者数はこれまで18名となっている。出身大学別でみると、東大7、京大5、名大2で、東工大、東北大、北大、長崎大がそれぞれ1となっている。余り意味のあるデータとも思われない。予算が多い順とか、学生や卒業生が…

検察の理念

必要なのは司法の理念 証拠改竄や隠蔽事件などの不祥事を受け、最高検は検察職員が従うべき基本規程「検察の理念」を作成した。検察官らの行動基準を記した規程は、これまで国家公務員としての服務規律以外にはなかった。検事としての使命や役割などを組織内…

不思議な判決

今度は裁判官が暴走する 検察官が暴走して証拠を改竄したり、手前勝手な調書をでっちあげたりする事件が続いていた。今度は裁判官が訴因にもない事件を勝手につくり、証拠もないのに、いい加減な判断で推定して認定する判決が出てきた。政治家の秘書が帳簿を…

天の声を聞いた裁判官

裁判官への天の声 検察の訴因にもなっていない裏金とともに、該事務所の天の声まで認定した支離滅裂の判決で、主因の虚偽記載どころか贈収賄まで推認した。これこそ裁判官は「ある天の声」に導かれたものだろう。最後は多少の良心が咎めたか、天の声に対する…