2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

熊に襲われた日本

日本の経済成長率 いまの世界大不況は単に米国発ではなく、日本も長く加担してきたというのが世界の常識になってきた。国際通貨基金IMFの報告によれば、昨年11月に発表された今年の世界経済成長率は2.2%から0.5%へ下方修正された。米国は0.7%減から1.6%…

都の隠ぺい体質

東京都の情報隠し 新銀行東京、築地市場移転、東京五輪誘致は石原都政の3大プロジェクトであるが、いずれも難問を抱えて頓挫寸前にようだ。中でも築地移転は都民全員の食生活に係る安全性が関係しているから、誰もが黙って見過ごすわけにはいかない。 移転先…

ビジネス書

GMの経営哲学 経営に関するビジネス書は掃いて捨てるほどある。どれを見ても大差はなく、たいていは当たり前のことしか書かれていない。数ある経営の書物で、長年にわたって評価されてきたものは、2005年に亡くなった現代マネジメントの父と言われるドラッカ…

トヨタ自動車

エースの復活への期待 生産量でGMを抜き世界一となったのも束の間で、勝ち組企業の代表格が扱けて、日本全体に暗雲がかかってしまった。世界のトップを目指して、右肩上がりのビジネスモデルしか描いていなかった経営陣の失策であろう。素早くトップ交代とい…

大統領権限

大統領の権限 米国大統領と日本の首相とには、どのような権限の違いがあるのであろうか。直接選挙で国民から選出される大統領と議員の中から選出される首相であるから、一概には比較できないが、一般には大統領の権限の方が大きいと思われている。国家権力で…

マスターズ・ゴルフ

ゴルフの話 国土は日本の30倍であるが、ゴルフ場の数は日本の100倍ある米国はゴルフ王国である。NYの郊外の住宅地でも、家から車で10分以内にゴルフ場が3つあった。コースの内容はピンからキリまであり、ピンのコースでは年間の経費を会員がすべて分担するか…

消費税

消費税増税 消費税は選挙には鬼門であることは、過去の例で明確に示されている。それでも首相が2011年に消費税率を上げる決断をした背景には、選挙に負けた時の言い訳に使えるし、たとえ負けたとしても消費税を主張した勇気ある首相との評価を後世に残したい…

熱狂が去って

熱狂のドラマが終わって 演説全文 就任演説の行われた記事堂からポトマック川のほとりに立つリンカーン・メモリアルまでの距離3Kmで幅が400メートルのモールを中心として200万人が集合した。4年前のときの写真から判断すると10倍の規模である。新大統領から…

歴史の真実

大河ドラマの真実性 NHK大河ドラマは幕末の篤姫から戦国時代の直江兼次となった。民放各社が経営難から金をかけて番組が作りづらくなってきているので、この分野でのNHKの優位性は動かなくなってきた。史実に則ったドラマではあるが、お茶の間向けにかなり話…

気になるデータ

二つの経済データ 財務省発表の資料によれば、日本にとって深刻なデータが2件出されている。一つは経常収支の黒字額減少であり、もう一つは外国人投資家の日本株売り越しである。前者は昨年11月の国際収支速報であり、これによると、海外との取引状況を表す…

差別発言

首相の差別発言 日本のメディアでの「初の黒人大統領」と言う表現が気になっていたところである。新大統領就任式を20日にひかえて、NYタイムズやワシントン・ポスト紙を見ていたら、日本にとって驚くべき記事を見つけた。それは日本の首相が2001年に、ある会…

英語教育

英語教育について センター試験も終わり、大学では今週から期末テストと成績評価のときを迎えている。卒業を控えている4年生については事務手続き上のことから、2月初めには成績を出さなければならない。先日、米国人の女性英語講師から、いつものことだが、…

今年の予想

今年はどうなるか? 新春恒例の日本記者クラブによる2009年予想アンケート10問が、以下のように発表されている。 1.12月31日での日本の首相は誰か 2.総選挙で民主党は単独過半数を獲得するか 3.日経平均株価は1万円を越えるか 4.1ドル70円以上の円高…

世襲がダメにする

組織の衰退 オバマ氏はIT戦略で勝ったと記事を載せたら、米国の友人から、そうかもしれないが、最大の勝因は世襲とか二世を嫌って、清新さを求めたアメリカ人の精神であるとのコメントをもらった。当ブログでは右側のLINKS欄にあるEnglish Editionをクリック…

デトロイト自動車ショー

世界最大のオートショー 北米国際オートショー (North American International Auto Show, NAIAS) はデトロイトで毎年1月に開催される国際自動車展示会で、世界5大モーターショーの一つである。ビッグスリーの経営危機の中での開催であるから、おひざ元での…

官僚国家

天下り容認の抜け穴 改正された国家公務員法によると、天下りは再就職等監視委員会が承認しないとできないことになっている。ところが野党がこの監視委員会の人事承認を拒否したため、官僚の天下りができなくなった。困った霞ヶ関は「監視委員会の委員長等が…

給付金のドタバタ

定額給付金 発想の元をたどれば、景気対策に名を借りた公明党の集票対策であったから、これに応じた自民党内でも意見が統一されていないことは致し方がない。それにしても、これに関しても首相の口から出る支離滅裂な説明では、誰も納得する人はない。釈然と…

世界天文年

世界天文年IYA ガリレオが手作りの望遠鏡で宇宙を観測した1609年から400年を記念して、今年は「世界天文年(IYA)2009」の行事が国際天文学連合(IAU)のもとで、各国で行われる。日本でも国内オープニングイベントが全国約40カ所の天文台や科学館で行われ…

科学政策

次期政権の科学政策 経済政策ばかり注目されているが、ブッシュ時代には軽視されてきた科学技術政策への期待が高まってきている。科学担当の大統領補佐官は空席のままにしていたし、地球温暖化などによる環境や健康に関する予算が大幅に縮小されてきたため、…

経済チーム

新大統領の経済政策 新大統領の経済チームを構成するメンバーは一流の経済学者たちである。90兆円の予算で300万人の雇用創出という政策に対しては、大きな政府を志向する危険な政策という批判がある。これに対して、現状では大きく行きすぎる方に間違えるリ…

ガザ紛争の背景

中東軍事行動の怪 イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの拠点施設などへの空爆を続け、地上部隊がガザに侵攻を開始した。イスラエルの国防相は国会で「ハマスとの全面戦争に入った」と述べている。 中東での戦争は…

5000円の悪夢

日経平均株価5000円の悪夢 昨年の株価は年初めの15000円を最高額とすると、ほぼ半額の8500円前後まで下落した。団塊の世代の人たちが3月に退職金を手にしたころは、14000前後であったから、この時と比べても40%の落ち込みである。 今年の最悪の予想値は夏ご…

選挙を変えたウエブ

ウエブが政治を変えた 2008年はウェブが政治を永遠に変えた画期的な年である。インターネットがなかったらオバマは大統領にはならなかったであろう。その選挙活動は大衆参加政治の時代の幕開けを告げている。 オバマ陣営の選挙スタイルは派手なウェブサイト…

支持率5%デモの悪夢

支持率5%でもの悪夢 「祖父の吉田首相のときに、支持率調査をしたら5%だよ」と無神経に平気で周りの人に、洩らしているそうだ。だから、支持率が20%を切ったぐらいでは、前の二人とは違って政権を放り出すつもりはないようだ。一度は手に入れることだけ…

アメリカ復活の夢

アメリカの復活 鍵を握るのは、支持率82%という次期大統領であるが、就任後もこの数値を維持するのは難しい。昨年から継続している住宅不況は底が見えないし、ビックスリーをはじめとする製造業がぼろぼろになりかけている。失業率は7%を超えて、個人消費…

2009年元旦

賀正2009年元旦 明けましておめでとうございます。昨年の10大ニュースを見ても、暗い話がほとんどで、明るい話は久しぶりのノーベル賞受賞ぐらいである。しかしながら受賞した内容が30年前あるいは40年前の業績であるから、その世界では常識的になっているこ…