2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日本離れの原因

どうした日本 1929年のアメリカの大恐慌に入る直前のダウ平均を取り戻したのは、それから25年たった1954年頃と思う。これは資本主義経済では企業家の叡智と技術革新で拡大再生産を遂げていくことが実証された例であろう。この例から推測すると、日経平均株価…

わけがわからない

わけがわからない しおれた顔で「正直言って訳が分からないのです」とのボヤキは、国の最高指導者が言うべき言葉ではない。それを聞いた国民こそ訳が分からなくなってしまう。「安いガソリンで二酸化炭素の排出を助長していいのか。北海道洞爺湖サミットがあ…

ゴミだらけ

ゴミだらけ イタリーから輸入されたモッツアレラチーズに付着していたダイオキシンは、ナポリで起きたゴミ騒動が起因という。どこの自治体でも毎日発生するごみの処理は頭の痛い問題である。地球上いたるところにゴミ問題が起きている。海洋には、推定すると…

完全に消えた年金記録

完全に消えた記録 先日、ミスター年金関係者の話を聞く機会があった。さすがに詳細に調査していて、その内容によると、厚労省ではまさにこれほどまでに、ひどいいい加減な仕事をしてきたものだと、寒心させられるものであった。保険料を納付したのに、社会保…

議員報酬

働かざる者 食うべからず 報酬は労働の対価としてのみ支払われる。ところが上は国会議員から下は村会議員まで、議会が開催されているかどうかに関わりなく報酬として定額が支払われている。全国1022町村議会での議員報酬は月額平均21万円という。これを議員…

起死回生の一打

起死回生の一打 株価下落に比例して、内閣支持率も低下して30%を切る危険域に入ってきた。「野党が何を考えているのか分からない。こんな状態で私は大変に心配しています」とまるで、どこかのご隠居さんみたいなボヤキや愚痴をこぼす首相を支持しろという方…

イラク開戦5年

イラク開戦5年 米英が2003年3月にイラク攻撃を開始してから5年になった。1940年12月に真珠湾を攻撃した日本が降参するのが1945年8月であるから、太平洋戦争よりも長くなった。未だに米国は出口を見つけることができない混迷が続いている。何故ならば、テロと…

戦後最大の危機

戦後最大の危機 グリーンスパン前FRB議長が英国の新聞に寄稿して、世界経済の現在の状況について、第2次世界大戦以来、最悪になる恐れがあると表明している。米国のサブプライムローンについて、自分でも当初は推奨しておきながら、ずいぶん勝手な言い方だと…

求む日銀総裁

日銀総裁人事 日銀総裁不在初日の東京株式市場では、相場は堅調な展開を見せている。皮肉なことに、平均株価は19日終値比で3日続伸した。米国株が急落後に持ち直した上、為替市場での落ち着きもでてきた。株式相場はとっくの昔に、この不在状態を予想して…

後期高齢者医療制度

後期高齢者医療制度 杜撰(ずさん)な年金記録の解明が進んでいないのに、この4月から後期高齢者医療制度が始まり、75歳以上の人は自動的に年金から何がしかの保険料が差し引かれることになっている。長寿は読んで字の如くおめでたいことであったはずである…

知られざるチベット

知られざるチベット(西蔵) チベットは世界の屋根と呼ばれ、チベット語では神の土地を意味している。首都ラサは富士山の山頂に近い海抜3700メートルにあり、自治区全体の平均海抜は4000メートルを超えている。ネパールの北側と中国の四川省の間で、面積は朝…

世の中は春だが

世の中は春だが 桜の開花を前にして、街に出ると卒業式帰りの大学を出たばかりの着飾った女性が目につく季節になった。4月からの社会人生活を夢見ながら、つかの間のフリータイムをエンジョイしてもらいたいと思っている。残すところ1週間足らずで、平成20年…

活仏制度

活仏制度 チベット仏教の高僧後継者の認定制度で、活仏(かつぶつ)は高僧の生まれ変わりを表し、後継者となる子供は選定委員会が選び出して、最高指導者ダライラマが承認することで決まる仕組みである。1989年に中国当局はダライラマ側が選んだ少年ではない…

台湾総統選挙

台湾総統選挙 米国大統領選挙に目を奪われている間に、世界のリーダーが次々と若返っていく中で、ロシア、韓国に続いて台湾の総統選挙が近づいている。アジアの火薬庫である朝鮮半島と中台関係で首脳が交代していくことで、新しい関係が構築されていくので、…

中国の論理

中国の論理 進出している日本の企業は、いつ何が起こるか不安を持っているところが多いときく。ある日、突如に会社が乗っ取られてしまう恐れすらあるという。普通の民主主義が通用している国とは違って、何だかわからない要素が多いと思われている。写真を写…

首相の無感覚

首相の無感覚 資本主義ではなくて社会主義の国みたいとは言われてきたが、首相が経団連に企業の賃上げを要請したり、正規雇用者数を増やすことを依頼したりするのを見ていると、やはり官僚支配の全体主義国家だったのかとも思われる。それでいて、株価暴落や…

石原銀行の後始末

石原銀行の後始末 「最初から私が社長なら、もっと大きな銀行にしてました」と都議会の予算委員会で減らず口を知事はたたいた。それでは今すぐに知事を辞めて、自分でつくった新銀行東京の頭取に就任して、経営再建の腕を振るうべきであろう。それでこそ、都…

外資系企業

外資系企業 就職人気ランキングで外資系企業の順位が上がっている。中でも外資系金融機関の人気が高まっているという。日本の企業に就職すれば、大企業や公務員ならば、ほとんどの人が一生その会社で働くこととなる。給料もそこそこではあるが、何かよほど不…

輸出頼みの日本経済

輸出頼りの経済構造からの脱却 日本の経済構造は外需頼みで、景気回復はまず輸出企業が主導してから、内需が動き出して全体が底上げされる仕組みになってきている。ところが小泉政権が誕生した2000年ごろから、この仕組みが崩れてきた。日本経済の輸出依存度…

留学生争奪戦

留学生争奪戦 多くのノーベル賞受賞者を出しているMITでは、教授陣だけでなく学生も米国外からの人材が多い。MITだけではなく米国の有名大学では、特に理系に限ってみれば、おおむね教授では3割、学生では4割が米国以外の国籍で占められていた。ところが2001…

トップからの転落

世界のトップからの転落 2008年版の世界長者番付でマイクロソフトのビル・ゲイツ氏が1位の座から14年ぶりに転落した。トップの座は投資家のウォーレン・バフェット氏で、ビル・ゲイツ氏は3位となった。1位の座からは落ちたといえ、13年間も世界一の富豪に君…

夢の架け橋

夢の架け橋 無用の長物といわれる3本の本州四国連絡橋の借金1兆3000億円はガソリン税である道路特定財源で肩代わりされている。これに懲りずに、さらに淡路島から和歌山市を結ぶ全長11キロの紀淡海峡大橋は明石海峡大橋を抜いて世界最大となるビッグプ…

日銀総裁の通信簿

日銀総裁の通信簿 19日の任期切れを前にした金融政策決定会議で「至らぬ総裁でしたが、メンバーの皆様に知恵を出してもらい、協力し合って頑張ってきました」と現総裁が挨拶したという。5年前の就任時にはデフレ克服という命題を与えられていたはずであるが…

日銀総裁人事

日銀総裁人事 3月19日に迫った現総裁の任期切れであるが、未だに後任を決めることができないようだ。金融政策は独立性を保たなければならないという理念から、霞ヶ関の官僚は不適当との論拠もあるが、誰がなっても、過去の日銀総裁の実績からは、通貨を安定…

ゴジラ松井

ゴジラ松井 日米とも野球シーズン開幕を控えて、キャンプやオープン戦が行われ、その内容がスポーツマスコミを賑わしている。今年もどのような新人が活躍するのか、北米へ渡っている選手や今年初めて行った選手がどのように活躍するのか楽しみである。日本で…

日本病

日本の病気 1980年代の英国は経済的に沈み込み、大英帝国の面影はいずこにと言われていて、これは英国病という言葉で表現されていた。そのころの日本は高度成長期が終わりに近づき、最後の打ち上げ花火のようなバブル景気へと上り詰めて行った。80年代の半ば…

独仏関係

独仏関係とEU ドーデの短編小説に「最後の授業」というのがある。1871年に普仏戦争でフランスが負けたため、アルザスはプロイセン王国--ドイツ帝国--領になり、フランス語の最後の授業で担当の先生が「奴隸となっても、その国語を保っている限りは部屋の鍵を…

ドル安

ドル安へ 円相場は前日比1円65銭円高・ドル安の1ドル--103円68--78銭と、2005年3月以来、約3年ぶりの円高となった。米連邦準備制度理事会--FRB--のバーナンキ議長が議会証言で、「米国製品の輸出はドル安に支えられた」などと発言し、FRBがドル安…

平成20年度予算案

平成20年度予算案 与党単独で衆議院本会議で採決した。1998年の竹下内閣以来のことである。難問山積の中での強行採決では、野党の支配する参議院での審議の難航が予想される。予算案は憲法60条に規定により衆院議決優先で年度内成立の目処が立ったが、暫定税…

お互いに英語で苦労

お互いに英語では苦労 日本ではまじめな会合で、ジョークのようなことを言うと、不謹慎だなどといわれてしまう。米国では、どんな苦しい状況でもジョークを飛ばせば、あの人はなかなか余裕があると評価されることになる。故レーガン大統領が大統領就任直後の…