為替戦争

為替戦争 1.円安を仕掛けた日本に対して、各国から徐々に反論が出始めている。先進国は現在どこでも日本と同じで、デフレと財政危機で喘いでいる。だから為替レートは国の存亡がかかっている。1月下旬にDC訪問を予定していた安倍さんに対して米国が忙し…

デフレの話

デフレ論議 1.デフレ議論でよく間違うのは、個々の商品価格と物価水準を混同している事だ。商品価格の低下と物価の低下が同じなら実質的な価値は不変だ。給料で買えるものは増加するから、デフレは消費者には好ましい事だ。過去10年間、消費者物価上昇率は…

税制改悪金持ち優遇へ

金持ち優遇の税制改革 1.税制改正案が聞こえてきたが、考え方の基本が金持ち優遇の内容だ。贈与税の非課税で祖父母が孫1人に1500万円まで課税しない案だが、そのような大金を出せる高齢者は100人中2,3人だろう。非課税にしなくても既に孫にカネ…

安倍内閣の方向

新内閣の課題 1.新内閣は次から次へと会議体を復活させて如何にも仕事をするようなふりをしている。政府主催の会議とは、単なる官僚作成の作文を承認する機関に過ぎない。指定された場所に着席すると、机の上に委員記名入りの資料が準備されている。座長の…

自虐史観

自虐史観の元凶(続き) 1.東京裁判が国際法に違反していたことは現在、意見はほぼ一致している。裁判の結果を日本はサンフランシスコ講和条約で受け入れたが、裁判自体は無効である。東大法学部横田喜三郎教授はこの裁判を「世界史における一つの金字塔」…

日本の歴史遺産

日本が残してきた歴史遺産 「アジアとアフリカを支配してきた西洋人が、過去2000年の間、信じられてきたような不敗の神ではありえない事を、西洋人以外の人種に明らかにした事である」と、1956年に高名なトインビーが、日本が残してきた歴史の功績について述…

韓国新大統領の父

韓国新大統領の父 1.朴 正煕(1917年11月 - 1979年10月)は、韓民国の軍人、政治家だ。第5 - 9代大統領(在任:1963年 - 1979年)を務めた。1944年 日本陸軍士官学校卒業して、満州国軍中尉で終戦を迎えた。1963年8月に軍を退役し、大統領選に出馬した。 …

何が期待できるか

新内閣から何が期待できるか 1.日経平均が311以前の水準に戻った新年だが、素直には喜べない。株価を釣り上げているのは外資であり、国内状況が変わったわけではないからだ。むしろ金利が0.6%から0.85%までジワリと上がり、円安が進行している…

名だけの中華思想

中華思想か阿Qか 1.阿Q正伝(あきゅうせいでん)は魯迅によって1921年から新聞に発表された長編小説だ。阿Qという近代中国の一庶民を主人公としている。ある村で、その日暮らしの日雇いの阿Qという男がいた。金も家もなく、女性にも縁がなく、字も読めず…

派手な政策は必要ない

派手な事は慎め 1.読売をはじめNHKなど大マスコミが恥ずかしげもなく重厚な布陣などと安倍内 閣に大声援を送っている。直面する難問解 決へ意欲が伺われると賛辞の嵐だが、胃腸だけでなくオツムにも問題がありそうな内閣だ。いつ惨事に転換するか分から…

孤愁サウダーデ

「サウダーデ」完結 1.文人モラエスは、元ポルトガル神戸総領事で晩年を妻の故郷徳島で過ごし、日本の風俗・習慣等を紹介する多くの著書を残した。故郷から遠く離れた徳島に移り住み、徳島を深く愛したモラエスの思いは何だったか。未完の小説「孤愁−サウ…

アベノミックス

安倍のミックス 1.安倍のミックスのブレーンはエール大学教授の浜田宏一で、リフレ派と言われる経済学者だ。実業経験のない学者が振り回す空理空論だ。本来、インフレ目標というのは物価上昇の上限を定めたもので、安定している物価をわざわざインフレにす…

FBからLINEへ

FBからLINEへ 1.SNSユーザーの平均年令は、FBが42歳、TWが40歳に比べて、LINEは30歳と若い。LINEはスマホのアプリで電話がフリーとなり、しかも絵で表現できるから、言葉もいらないので、日本語以外でも意思疎通がある程度はできる。ただ、登録する…

意思決定の道

意思決定の道筋 1.脳の働きをシステム1とシステム2に分ける。S1は直観、S2は熟慮を示す。S1とS2の相互作用で意思決定がされる。事故死は病死よりも報道される機会が多いから、リスクの見積もりが高くなるが、病死は事 故死の20倍だ。人はしばしば身近…

正しい歴史認識

正しい歴史認識 1.「正しい歴史認識」とは、1910年8月の日韓併合は次期大統領の親父が言っているように、韓国側の要請に基づいて日本が応じた事を言う。とてもじゃないが割に合わないとして、これに反対していた伊藤博文総理は邪魔者として韓国側のテ…

自民党政権と言う でじゃyびゅ

自民党政権というデジャビュ 1.来週26日に新内閣が発足する。人事の話がマスコミで紹介されているが、腹痛で政権を投げ出した総理に、漢字が読めないでバカにされた漫画男が復活するというから驚きを通り越して喜劇みたいだ。吉田茂と岸信介の孫たちとい…

民主党敗北の原因

民主党敗北の原因 1.前回の選挙と同じように予想以上に大差がつくのが今の選挙制度だ。だから自民党が待望されていると言うよりは、民主党が自滅したと言う事だ。民主党崩壊のきっかけは小澤問題に発する。結局無罪となったのだから、やはり霞が関の謀略で…

安倍内閣の誕生

安倍内閣の誕生 1.自民党が勝って安倍内閣の出現となった。投票率が60%にまで上がると、自民党単独過半数とはならないから、公明党との連立となるはずだった。それにしても投票率が低すぎた。結果的にはアホ馬鹿と言われてもしょうがない野田だ。自民党…

円安か円高か

円安か円高か 1.円高か円安かの議論をもっと深めるべきだ。安倍は円安誘導と金融緩和でデフレ脱却というが、日本経済を破壊する危険な芽が潜んでいる。「円高になると輸出が減る」と教科書にある。事実、今年は貿易赤字が6兆円になるだろう。然し、内容は…

投票日を控えて

投票日を控えて 1.石原と橋下は選挙で選出された役職を任期途中で投げ出した前科者だ。石原は衆議院議員と都知事、橋下は大阪府知事だ。マスコミ操作は上手だが、信用できない二人だ。東京は本社機能が集中しているから、何もしなくても豊かだったが、経済…

47士

討ち入りの日 1. 今日14日は赤穂浪士の討ち入りの日だ。芝居や映画などでお馴染みの話を誰でもが知っている。さまざまな場面は殆ど創作であり史実とは程遠いことも知っておくべきだ。それだからといって、芝居の価値が減るものではない。日本人の心にし…

原発と向き合う

原発と向き合う 1.この世界にリスクがゼロなどというものは存在しない。リスクは左右対称で、チャンスともなりうる。好機チャンスを掴むためには危険リスクを伴うのは当然だ。ただリスクを極限にまでゼロにすることは可 能だ。頭から原発を否定するのでは…

TPP(3)

TPPについて(3) 1.平成の開国などと言われると、殆どの日本人はまだ日本は貿易鎖国状態と思ってしまう。ところが、日本の関税率は全体平均では僅か3%程度で、すでに裸同然の状態なのだ。日本への輸入車はゼロだが、日本車には米国で3%かけられる。農…

TPP(2)

TPPについて(2) 多国間貿易交渉 国際貿易協定 国連のWTO(世界貿易機関)は貿易に関するルールを取り扱う唯一の国際機関で、2007年3月現在、150ヶ国もの国々が参加している。WTOの目的はモノ・サービスなどの貿易がルールに基づいて円滑に行われることを…

選挙戦

選挙戦が始まった 1.愈々、日本の将来を決める戦いが開始された。誰に投票するか判断に迷う。有権者の半数は「支持政党なし」とか「未定」だ。争点は増税、原発、TPP、国防外交だが、誰が首相になって欲しいかなら争点は1つになる。安倍か、野田か、石原…

天井落下事故

トンネル天井落下事故 笹子トンネル事故 杞の国のある男が、天が崩れ落ちてくるのではないかと心配し、食事ものどを通らず、夜も眠れずにいた。心配する必要のないことを心配する事で、取り越し苦労を杞憂という。トンネル通行中に天井が落ちてきたらなどと…

尖閣について

尖閣について 1.終戦後、一億総懺悔と言ってすべて日本が悪かったから、中韓の言う事はすべて正しいとなり只管謝罪するだけだった事が間違っていた。これに便乗した左翼達の平和主義者も滑稽な運動を繰り返してきた。反戦平和運動は相手国や武力行使を公言…

「はだしのゲン」の自虐趣味

漫画「はだしのゲン」 中沢啓治氏による「はだしのゲン」は自身の原爆の被爆体験を元にしたという漫画で、子ども達にもよく読まれている。内容は日本が侵略戦争を起こしたから原爆を落とされたと言う自虐的な内容で、史実を歪めるものだ。作者の被曝体験も嘘…

ドイツでの脱脱原発の動き

ドイツでの脱原発の挫折 1.脱原発先進国のドイツでは、この6月に太陽光発電の買取り価格を3割引き下げ、買取り対象を制限した。脱原発では料金の上昇で悲鳴を上げ、脱脱原発へと舵を切りだした。日本では脱原発を唱えないと票が掴めないから、皆、脱原発…

野田の思い

1.首相は消費税増税との駆け引きで解散したのだから、選挙の争点は増税可否の一点しかないはずだ。悪賢い野田はこれを隠して、尤もらしい新マニフェストなるカモフラージュを出してきた。社会保障、経済政策、脱原発、安全保障、改革集団という総花的で具…