2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

第二の政権交代

何が起きたのか いよいよカン対イチローの直接対決の様相を帯びてきた民主党代表選挙である。言葉を換えれば、官僚対政治主導の戦いとも言える。1年前の政権交代は、政治主導で何とか国民の生活を変えてもらいたいとの切なる願いが功を奏したものだった。そ…

留学生

米国への留学生 超大国米国は必死になって各国から優秀な理系留学生を好待遇で受け入れるためのシステムを用意している。中でもアジアからの学生への期待が大きく、今や全体の留学生に対して、その半数はアジアからとなっている。学生数はインド、中国、韓国…

寄付について

寄付という行為 日本では寄付といえば赤い羽根の類しか思い浮かばないのだが、アメリカでは寄付donationは日常茶飯事で、誰でもある程度収入のある人は寄付をするのが当たり前になっている。税制の違いにもよるが、米国では年間50兆円にもなる寄付であるが、…

景気論争

踊り場 踊り場という経済用語は、景気が上昇しているときに、その上昇が鈍り横ばいの状態になることを指している。先日、発表された4―6月期の国内総生産GDPの成長が鈍ったことに対する解釈が「踊り場に入ったと言える」というのと「踊り場入りとの表現はあ…

救急車を追いかける人たち

弁護士の生きる道 米国では日本と比べて弁護士の資格がとりやすく、人口一人あたまで比較すると日本の10倍いる感じである。だから事務所を構えて悠然とデスクにいるだけでは仕事は入ってこない。鵜の目鷹の目で仕事になりそうなビジネスを探すことになる。救…

論文盗作

サンマ論文 単なる論文盗用の話と思っていたが、農林水産省を起点とした仕事の丸投げの問題を含んでいた。「サンマ調査」を天下り団体の間で次々と丸投げされて、最後はある大学院生がアルバイトでレポートを作成した。このプロセス自体は霞が関の仕事ではよ…

学者の論文コスト

国立大学の論文コスト 研究者や学者が生産する商品は論文と特許である。この論文を生産するのに、どれくらいのコストがかかっているのかを算出するのは難しいが、国立大学では研究費の配分額が分かっているから、あとは年間に何本論文がしかるべき学術誌に掲…

民主党の正念場

休み明けの決意 長野県知事選挙を制して、内閣支持率40%はクビの皮一枚残して生き残っていることを意味している。支持率を上げるのは簡単なことだ。1年前に国民は何を期待したかの原点に戻るだけだ。それはマニフェストを実行することと思う。無駄を排除し…

満州にいた人々

満州からの生還 現在65歳以下の人は第二次大戦後の生まれだから、もう直接的には日本がアメリカ合衆国と戦争していたことや爆撃のことなどは知らない世代になっている。1931年(昭和6年)の奉天(現瀋陽)郊外の柳条湖での日本軍によるマッチポンプ以降、満…

つもり族 エコからセコへ

セコブーム 盆休みの車の渋滞をエコ運転で乗り切るテクニックなどネットでいろいろと紹介されている。車が走行中ならば、窓から風を入れてエアコンをオフにするのがよいが、渋滞ではエアコンの設定温度を28度にしてコンプレッサーの負担をできるだけ減らすこ…

墜落ショック

日航ジャンボ機墜落 1985年8月12日から25年目の夏を迎えた。日本航空の東京−大阪123便ボーイング747型機は群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落して炎上した。日本のことがNYタイムズの1面のトップ記事になることは滅多にないことであるが、この時は生存者をヘ…

ベルリン訪問

冷戦時代の足跡 冷戦時代、西ベルリンは東ドイツの中に浮かぶ厚い壁で囲まれた小島のようであった。ベルリンの壁がなくなると言う噂だったので、1987年に西ベルリンを子どもたちと訪問したことがある。東ベルリンへは毎日バスツアーが出ていたので、これを予…

大戦終了後の攻防

占守島(しゅむしゅとう)の戦い ソ連の崩壊以降、ロシアでは第二次大戦における勝利を国家統合の象徴に使う動きが顕著だ。終戦65年を 「特別な年」と位置づけて、歴史問題に力を入れている。ロシア下院では9月2日を「第二次世界大戦終結の日」として、…

第5福竜丸

もうひとつの被爆 太平洋のマーシャル諸島にあるビキニ環礁での1954年3月1日の水爆実験は広島の7000倍の威力だったという。指定危険水域外にいた第五福竜丸が被災した。戦後からこの環礁は、1958年まで70回近い原爆と水爆の実験場として使われた。そのビキニ…

風化する戦争の記憶

終わらざる夏 浅田次郎氏は1951年東京生まれで、高校卒業後、さまざまな職歴を経て「とられてたまるか!」(学習研究社)で作家デビューした。1995年に「地下鉄に乗って」で第16回吉川英治文学新人賞、1997年、「鉄道員」で直木賞を受賞した。…

オープンキャンパス

客寄せオープンキャンパス 就職難で私立大学への進学率が少し上がった。そのため年々増えてきた定員割れが止まったようだ。それでも、4年制私立大学の半数弱が定員割れの状況で、大学側では誰でも来てくれれば受け入れるようだ。高校生なら学力を問わずお客…

クラウド

クラウド・コンピューティング ネットワークを雲の絵で表現することはウインドウ95の出た1995年頃から行われていた。明確な言葉としては、2006年8月に開催されたSES会議において、Google社CEOのシュミット氏がクラウドに言及したことで広まったといわれてい…

65年目の夏

空白の10日間 「日本のいちばん長い日」から65年目の夏を迎えた。あの年1945年の7月17日からベルリン郊外のポツダムで始まった米英支ソの四国会談は26日になって、日本に対して13条から成る無条件降伏勧告の宣言を発した。この日から8月15日の3週間に広島と…