2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

補正予算

GDPの3%の景気対策 GDPの3%に相当する15兆円の補正予算という財政支出の効果は、残念ながらその30%ぐらいしかないと予想されている。何の知識も見識もない首相の下で、経済をとり仕切る3重要ポストを握った大臣もまた、役人の言う通りにバラマキ予算を強…

問われる党首力

党首討論での党首力 首相と民主党代表による初めての党首討論は、近づく衆院選を意識して、お互いに相手の非を感情的にたたく展開となった。まるで、口喧嘩好きの中学生の討論みたいで、あまり感心したできではない。我々の選出した人たちのレベルがこの程度…

記者クラブの閉鎖性

記者クラブの閉鎖性 記者クラブ 本来、自由に取材できるはずの政治家と記者の関係であるが、実際には記者室の空間及び運営費用は原則として各団体が負担し提供しているので、記者クラブが排他的に運営を行っている。先進国ではこの種の報道の閉鎖性は皆無で…

特権階級

国会議員特権 クビになった官房副長官がお友達との私的旅行に議員パスを使ったことで、官房長官は東京熱海間の往復グリーン運賃の返還手続きをしていると説明しているが、これは事件を矮小化して済まそうという魂胆である。 このパスは国会議員歳費旅費手当…

政治の流れ

日本の方向決める構図 民主党の党首が交代した。これで直前に迫った衆議院選挙の自民党と民主党の顔が決まった。第二次大戦後の1946年から54年まで首相を務めた日本自由党の吉田茂(1878-1967)氏と、その後を継いで1954年から57年まで首相の任にあった日本…

ウエブでの世論

ウエブでの人気 大新聞やテレビでの世論調査とは違って、ネット上では依然として、企業献金問題で秘書が逮捕された前民主党党首の人気は高い。大手メディアでは厳しい世論を紹介しているが、ネット上の調査ではそうでもない。ジャーナリストのブログサイトで…

レンタル世代の意識

レンタル世代2008年10月の国勢調査による総務省のデータによれば、4人に3人が戦後生まれとなった。戦前生まれのうち、昭和生まれが20%、大正生まれが4.5%。明治生まれが0.2%となっている。すでに戦後生まれの団塊の世代が60歳を越えて、定年を…

マスク

マスクの効果 WHOのホームページではマスクは「病気でなければ着用する必要はない」と明記している。マスク好きの多い国民性か、首都圏ではもはやマスクを手に入れるのは容易ではないという。GW前にはあれほど張り切って「ウイルス(virus)は一つも絶対にわが…

制度の狙い

裁判員制度の開始 今週の21日からこの制度が始まる。未だに国民の大多数が、制度の本当の狙いを理解しているようには思えない。大学にいる法律の先生ですら、この目的は裁判への市民感覚の反映だとか、司法の民主化などと学生に説明している教授がいる。最高…

裁判員制度

裁判官の独立 憲法76条の3項には「すべての裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法および法律にのみ拘束される」と規定されている。この条項は何ものにも拘束されない裁判官の独立を司法の中心に据えた重要な内容である。裁判官にはその…

監督冥利

楽天監督 ゴルフで長いパットが偶然に入ることがあるが、短いパットを外せばその原因は明確である。勝負事はたまたま運に恵まれて偶然に勝つことはあるが、負けには負けた必然的な理由がある。野球やサッカーなどのチームプレーでの監督の果たす役割は、それ…

日米ブロガー事情

ブロガー 米国の人口は3億人で、ブロガーがおよそ2000万人、うち200万人のブロガーがブログで収入を得ており、うち50万人がブログだけで生計を立てていると報道されている。その内容はビジネス、政治、経済などの堅い話からファッション、健康、育児、美容、…

米国の大学教授

米国の先生方 日本の大学では夏休みなど講義があるなしに拘わらず、毎月給与が支給される。米国の大学では、講義のない時には給与は支給されない。また、MITやハーバード大学などの先生方の給与は意外に低い。大学としては、先生方があまりに大学べったりに…

補正予算の中身

過去最大の無駄遣い 15兆円という過去最大の景気対策という補正予算の中身が、衆院予算委員会の審議で明らかになってきた。要するにとてもではないが実現不可能ということで、埃をかぶって各省庁で棚さらしになっていたものが、何でもありということで、表紙…

公務員改革

改革はどのように葬られたか 官僚の高笑いが聞こえてくるようだ。あれほど騒いだ改革は豚インフルとGWで忘れ去られている。これで当分は天下りも渡りも安泰になった。国家公務員制度改革の本丸は、官僚の人事権を官僚から取り上げることである。形式的には各…

貧すれば鈍す

受益者負担の原則 租税の負担は国民にとって公平でなければならない。義務教育は憲法26条で無償とされているので、教育基本法第4条で授業料を徴収しないとなっている。教育をはじめ公衆衛生などに係る一般の行政サービスは誰に対しても等しく行われるから、…

欧州の安定

ライン川を挟んで 2000年前にカエサルはローマ帝国の北方境界としてライン川に防衛線を構築した。この川はスイスのトマーゼ湖から出て、ドイツとフランスの国境を北に向かうが、その先はドイツ国内に入り、北へ向けてボン、ケルン、デュッセルドルフなどドイ…

時代の変化に取り残されて

シンボルの変化.... ウインドウ95の発売されたころ、デジタルとか情報という名をつけた学部や学科が雨後の筍のように誕生した。それからわずか10年あまりであるが、すでにこの名前では学生を集めることができなくなった。日本だけではなく、米国をはじめ先進…

エコカー

エコカーは本当のエコか 現在、エコカーとして最も売れているのはハイブリッド車である。トヨタ方式とホンダ方式があり、先陣を付けたのはトヨタのプリウスである。3年前に千歳空港でレンタカーして、およそ800キロ走行したが、燃料計は半分までしか行かなか…

抜本的な景気対策

経済回復の方策 「笛吹けど踊らず」ということで、GWの1000円高速道が多少は賑わっている程度である。この反動で新幹線や空の便ががらがらという。何故ならば、年金や医療など将来に対する不安が解消されていないからである。内閣府の調査でも、医療や年金に…

所得税もアップのたくらみ

税金に対する意識 教育、勤労、納税は憲法26条、27条、30条に規定されている国民の三大義務である。憲法記念日に因んで、この中で最も意識されない納税について考えてみる。給与の銀行振込みが普及しているから、給与明細を毎月手にしても、あまりよく見る人…

外遊

恥かき外交 新聞は遠慮してあまり報道しなかったが、北京での首脳会談後、普通なら両首脳が共同会見するはずであるが、一人で寂しく会見しただけである。要するに何しに北京まで出かけたのか戦略なしの外遊だったことを自ら証明した。豚インフルエンザ、不況…

補正予算

赤字国債 赤字国債でも何でもありという無節操な補正予算編成が許されているが、小渕政権と同じことを繰り返そうとしている。あの時のバラマキで景気は回復しなかったことを思えば、この度も一時的な線香花火で、消えた後は財政赤字というゴミの山が思い浮か…