2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

安心プランの不安要素

五つの安心プラン 社会保障の安心プランというからには、政府も現在の世相を不安だらけと認識しているのであろう。その中には今度の選挙では政府与党が敗北するという不安も含まれていると思われる。内容を見ると相変わらずの役人の作文で、期末テストでの、…

腐りきった防衛行政

フィクサーの逮捕劇 舞台を回す裏方役はどのようなケースでも存在するし、欠かすことはできない。そしてその役目にはうまみといえる利権につながる金が付きまとう。防衛省のドンが逮捕された時に、国会にも登場していた裏方役が脱税で逮捕された。 何しろ年…

リスクに立ち向かえ

経済財政白書の矛盾 先日、公表された経済財政白書の副題は「リスクに立ち向かう日本経済」としている。ファイナンスで使われるリスクという言葉は、地震などの災害リスクとは違って、危機、即ち、危険と機会と考えなければならない。白書の内容を見ると、執…

トービン税

投機資金の抑制 国際間の金融取引は年間300兆ドル(3京円)と言われている。年間の仕事日を300日とすれば、1日あたり1兆ドル(100兆円)という資金が地球上で動いている。その取引の90%以上が投機的な短期資金である。これが現在の原油、食糧価格高騰の原…

堀江門の犯罪

ライブドア事件 ライブドア粉飾決算事件で、証券取引法違反の罪に問われたホリエモン(堀江貴文氏)の控訴審判決で東京高裁は懲役2年6月とした1審の実刑判決を支持し、控訴を棄却した。ホリエモン側は控訴審で「故意はなかった」などとして無罪を主張したが…

野茂選手の引退

野茂英雄選手と野口英世博士 野球協約の隙をついて、1994年に日本を脱出して大リーグ入りを果たし、数々の記録を残した野茂投手の引退ニュースを聞きながら、名前がやや似ている野口英世博士のことが思い出された。野口博士については、先にもこのブログで記…

風化する北の島と竹島

日本固有の領土 竹島とは違い北方領土を日本固有の領土と政府は明確に主張する。四島を不法に占拠するロシアの管轄下にあることも否定しているが、四島への入国(日本側は入域)手続きを認めることは、ロシアの管轄権を容認していることになる。毎年、ビザな…

マイナス金利

マイナス金利時代 本年度の物価上昇率予想を、日銀は当初1.1%としていたが、原油価格高騰などを理由として1.8%に引き上げた。3大銀行での預金金利は、1年ものの定期で0.35%であるから、これでは銀行に金を預けていたのでは、実質目減りすることになる。 現…

品格を語る人の品格

品格を語る人の品格 ここのところ新書版で出版される品格ものがベストセラーとなっている。著者はよほど暇なのか大学の先生が多い。品格ものの代表格である国家ものと、女性ものを書いている二人はともに女子大の先生というのも共通している。品格ものをわざ…

日本人の労働時間

先進国といえるか G8とは先進国首脳会議で、日本は1974年の第1回の会合からのメンバーだから、当然先進国と思っている人が多いと思う。しかし、日常的な個人の生活、住宅事情、余暇の過ごし方、社会生活での礼儀作法、教育の水準、大学のレベル、医療や福祉…

国策裁判

バブルの後始末の責任 日経平均株価が最高値を付けた1989年12月の株価は38915円であったが、この時のNYダウ平均は2500ドルだった。現在の株価は、先週末で日経平均12800円に対して、NYダウ平均はだいぶ落下したとはいえ11500ドルである。20年間足らずで、日…

怒れる青年

憤青 怒れる青年 中国のインターネット人口は2.5億人になり、数では世界一となっている。このネットを利用して社会運動をする人々は憤青、即ち怒れる青年と呼ばれている。清朝末期19世紀の中頃から、中国は英仏独などの欧州列強と日本によって国土を侵された…

領有権問題

領有権問題 隣家との境界地問題は家を改築したりした場合に、必ず出てくる問題である。それと同じように隣国との境界での領有権問題は地球上、どこにでもあることだ。日本は現在、ロシアとの北方四島、中国との尖閣列島、韓国との竹島と隣国との争いとなって…

ヤミ献金事件

1億円ヤミ献金事件 外から見ていると奇妙な事件としか思えない。事件は日本歯科医師会から自民党旧橋本派に1億円が献金されたことに始まる。この金を宴席で4人の幹部が受け取り、どこにも記載しないことで合意したことが、政治資金規正法の不記載という罪で…

おぞましい事件

身の毛のよだつ事件 北朝鮮南東部の観光地、金剛山(クムガンサン)で、海水浴場の周辺を早朝散歩していた韓国人の女性観光客が北朝鮮兵士に銃で撃たれて死亡した。韓国と北朝鮮による南北共同事業として1998年に開始された金剛山観光である。状況はどうあれ…

青空偽装データ

偽装の青空データ いよいよ迫ってきた五輪開幕を前にして、空気がきれいな日が大幅に増加したと、北京市は宣伝している。ところが、市の環境保護局が自ら、基準をわずかに上回りそうな時は、観測地点周辺で応急措置を取っていると、意図的に何らかの操作をし…

教育界の乱れ

文部科学省と教育界の乱れ 文部科学省の高級官僚の施設整備を巡る贈収賄事件をはじめ、小学校の先生によるセクハラ、教師の採用試験や昇進に係る贈与、論文の偽装、博士号授与に関する金銭の取得、私立大学連盟の不適切な金銭支出など、上は監督官庁の文科省…

サミット総括

サミット総括 東京都知事は定例記者会見で、北海道洞爺湖サミットにおける地球温暖化防止に関する成果について、「大山鳴動、一匹のネズミも出なかった。半歩前進と言うが、1年に半歩ずつしか進まないなら人間は救われない。あんなもので会議を持った意味が…

アイフォーン

アイフォーン 1985年ごろの携帯電話は、肩から下げるバッグのようなもので、これを第1世代とすれば、2000年ごろの第2世代はほぼ現在の形式だったが、もう少し本体は重量感があった。日本で発売されたアイフォーンiPhone3Gは画面でのボタンはただ一つで、操作…

夏休み海外大名旅行

無駄遣い撲滅プロジェクト 政府与党が税金の無駄遣いを撲滅するプロジェクトを打ち上げている。議員が行政の無駄遣いをなくすことに熱を入れるのは誠に結構なことと思う。しかし、内容は、各省の広報紙、レクレーション費用を廃止とか、深夜タクシーチケット…

教員採用試験

教員採用試験の不正 大分県の小学校教員採用試験で県庁の教職員人事担当者と県教育委員会の教育審議官がわいろ授受の容疑で逮捕された。少子化の影響で、教員志望者に対して採用枠には限りがあり、全国的には競争倍率が8倍と言われている。 中央官庁での汚職…

サミットの舞台裏

サミットの舞台裏 お互いに国内の支持率が20%程度の首相と大統領がそろって記者会見に臨んでいる風景もおかしなものである。初めてのサミットと8回目の参加というのも対照的であるが、双方ともこれが最後の会合となるというのも何かの因縁であろう。知性も教…

第3次オイルショック

第3次オイルショック 1954年以来、54年ぶりに日経平均株価が11日連続して下げた。食糧エネルギー価格の高騰を受けて、首相は「ものの値段が上がるのはしょうがない」というだけのようだ。肝心要のことには放り出して、どうでもよいことに手をつけて、指導力…

サミットの変遷

サミットの歴史と意義 1973年のオイルショック後の世界同時不況を受けて、1975年にフランスの提案で先進6カ国米英仏独伊日の首脳会議が開始された。第1回目はフランスのパリー郊外にあるランブイエ城で行われた。国連の各国外交官レベルの交渉とは違って、直…

姿が見えない主催国

姿の見えない主催国 7月4日付けのファイナンシァル・タイムズに「行方不明の日本、顔の見えないサミット主催国」との記事が出された。例によって、英国の記者らしい日本に対する皮肉を込めた内容である。一読しての感想は、西欧諸国から見ると、世界各国の意…

腐敗度ランキング

国家腐敗度ランキング 2007年度の世界の腐敗国家ランキングが公表されている。第1位デンマークで、以下、フィンランド、ニュージーランド、シンガポール、スエーデン、アイスランド、オランダ、スイス、カナダ、ノルウェーがベストテンである。英国12位、ド…

看板の掛け替え

日本年金機構 社会保険庁を解体というが、そうではなくて単なる看板の掛け替えでしょう。役職などの上下関係や人間関係が変わらなければ、組織風土が変わるわけがない。看板を替えだけで、これまでに杜撰な仕事をしてきた社保庁の職員が、急に仕事をキチッと…

権力による規制

権力による規制 権力による規制 何か事件が起こると、まるで待ち構えていたみたいに、すぐに法律で規制する動きが出てくる。すでに法律が成立している有害ネット規制法がある。ネット上のすべてのページ、ブログ、サービスにこの法が適用される。衆参両院で…

環境サミット

環境を考える サミットを前にして 来週月曜日から開催される洞爺湖首脳サロンを前にして、今一度、地球環境問題について整理してみたい。現在、炭酸ガス排出が地球温暖化の原因として認められているが、これに対しては異論も出されていることだけは、初めに…

前座役の拉致

前座役の拉致問題 日米関係から考えて、さすがの米国も拉致を置き去りにすることで、日本国民からの反発を恐れて仕組んだお芝居が2週間前に北京であった。その時には、北は拉致再調査を軽々と口にした。それを受けて、日本は制裁緩和に踏み切ると発表して、…