2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

映画鉄の女

M.サッチャー(1925~ )アカデミー賞 本年度アカデミー作品の「鉄の女」を見た。映画は老境に入った彼女の回想録風に進む。ある程度、首相在任中(1979~1990)の出来事、特に英国の議会制度や階級社会、北アイルランド紛争、フォークランド諸島紛争、冷戦下…

増税が命か

増税が命か 消費税論議 いよいよ今月中に閣議決定するという消費税アップ法案だ。閣議決定したところで、果たしてそのまま進むとは思われない。これまでにも消費税については、様々な問題があることは指摘してきた。主な問題は二つあり、一つは逆進性であり…

増税よりも経済成長

財政再建 米国第42代大統領のクリントン氏は1993年から2001年まで在任した。その間、様々なスキャンダルに見舞われたが、その人気は未だに高い。奥さんが現在の国務長官として重責を果たしている。彼の前任者は後任のブッシュ大統領の父親だったが…

財政破綻とは何か

財政破綻で国は再生する 国の財政が破綻した例はいくらでもある。財政破綻ではないが、日本でも第二次大戦直後の1946年、国債残高が国内総生産の3.5倍にもなり、預金封鎖と新円切り替えで切り抜けた。この時には預金を持っている人は一部の金持ちだけ…

法の論理と物理学

法学と物理学 物理学は法則を数学化して、あとはひたすら数学的な操作だけで様々な結論を導く。その結果がすべて物理的に同じ価値の内容をもつとの保証はない。それを確認するためには、数学的な操作の途中で数式から得られるイメージを描き出して、物理現象…

防災科学技術研究所

防災技術研究 東大の地震研究所が今回の災害に対して果たした業績について紹介した。次に、やり玉に挙げなければならないのは、独立行政法人の防災科学技術研究所である。この研究所は1959年(昭和34年)9月に5,000名を超える死者を生じた伊勢湾台風を契機と…

羹に懲りてなますを吹く

原発再稼働を考える 原発は稼働中でも稼働していなくても電源が落ちて冷却水が途絶えたら燃料が溶融する事には変わりはない。福島でも稼働中の原子炉が地震で、制御棒が作動して全て核反応は停止したはずだ。その後、冷却水が来なかった事が水素爆発となった…

地震研究所

地震の研究 東大の地震研究所は1923年9月1日の関東大震災の後の1925年に発足した。当初は文部省に属していたが、昭和になってから東大に移り、本郷キャンパス安田講堂の裏側にひっそりと位置していると思っていた。現在は農学部の北側に6,7階建…

ノルマに追われる警察官

犯罪を作り上げる警察 普通の会社では半期ごとに業績評価が行われてボーナスの査定とされる。警察官の業績は取り調べ数や検挙数で査定される。神奈川県警では自転車盗難事件を捏造した警官がいた。検挙実績を上げる為に、趣味を通じて知り合った友達2人に犯…

安全性とは何か

エネルギー論議 脱原発とか親原発というイエスかノーの二者択一論議はそろそろ終わりにして、311の大震災後、これから日本をどのような国にしていくのかという議論をすべき時にきている。その中から、今後のエネルギー政策に的確な答えを見出していくべき…

ビッグデータの活用

ビッグデータ元年 目的地までの車走行システムについて、ビッグデータを活用することで最適化する。車の走行という近未来の予測を実現した例だ。これ以外に、異変を察知したり、現在の状況を描き出すなどということも可能だ。業務で発生する様々なイベントの…

不合理な事

不合理なこと 電気料金 日本の電気料金はほぼアメリカの倍だ。この差は、使用量に上乗せされるわけのわからない料金で、この中に政治家や官僚対策費、学者への研究費と称する支援費、原発立地地元対策費等が含まれている。このようにして原発安全神話は形成…

トータルで考える

トータルで考える エネルギー論議 今の段階で原発か再生エネかを議論するのは机上の空論だ。何故なら前提である計算の根拠となるデータが、余りにも恣意的だからだ。それよりも原発の安全性を技術的に高めながら、再生エネの開発、蓄電技術の開発、IT技術…

本当の一体改革

愚策を賢策にする方法 政府の進める社会保障と税の一体改革は、このままでは違法国会で通る見込みはない。野党の自民党案をそのまま鵜呑みにするという事を最後には考えているみたいだが、鵜呑みもさせないと言われたら万事休すだ。社会保障を充実させるため…