2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

法と市民感情

検察審査会 法治国家では法律にない事では何人も何ら罰則は受けない。法に照らして犯罪構成要件を満たさなければ、起訴されることはない。これを判断するのが法律のプロである検察庁だ。ただし、検事も人間であるから、同僚や官僚に対する法の適用には遠慮が…

日米軍事関係

言う通りにはならない 「今までのいろいろな努力を潰してきた」と先日の党首討論で、自民党総裁が首相を非難したが、これまでに自民党が沖縄のためにやってきた「いろいろな努力」とは何を指しているのだろうか。 41年前に合意した沖縄返還交渉で、米国が負…

事業仕分け第2段

事業仕分けの限界 行政刷新会議が行う独立行政法人を対象とした事業仕分け第2弾が始まった。多くの一般傍聴者が集まり、関心の高さがうかがえる。首相は「長年の天下りなどの垢というものを完全に洗い流す。そして大掃除をやってもらう。その思いに私として…

日米関係の観点

日米関係の濃淡 1941年12月初めに、日本軍がハワイの真珠湾を攻撃したニュースを聞いて、時の大統領ルーズベルトは小躍りして喜んだという。何故ならば、中国をはじめアジアに米国の経済的な権益を拡張しようと思っていたが、極東で勝手な振る舞いをする日本…

遅ればせ新党

新党改革 またまた新党であるが、二番煎じ、三番煎じでは全く新鮮味はない。舛添氏はオオカミ中年とか、ヒラメなどと党内で散々に叩かれて、いたたまれなくて離党したようだ。今さら新党を作っても、政党交付金もないしカネのあてもないので、活動のしようも…

就職問題

就職留年 就職が決まらなかった学生に浪人生活をさせるよりも、卒業を延期して引き続き就職活動を斡旋する大学が出てきている。授業料というよりは在籍料として、正規の授業料の半額を大学へ納入するという。いわば4年生プラスみたいな学生で、形の上では就…

天下りバベルの塔

天下りタワービル 米国大使館の傍の一等地に「三会堂ビル」という変な建物があるが、近所では「天下りタワービル」とか「天下りバベルの塔」と言われている。ここには農水省所管の公益法人が26団体も入居していて、年収1500万円クラスの天下り官僚が50名近く…

日本の財政

増税論議 ギリシャの財政破綻を引き合いに、ギリシャ以上の財政赤字を抱えている日本の問題が論議されるようになってきた。ギリシャでの問題は三つあり、一つは公務員の数と優遇、二つ目は医者や弁護士などの高額所得者の脱税、三つ目は30%にもなる地下経済…

新党ブーム

日本創新党 いささか有権者を馬鹿にしている気がするが、高齢者政党の「立ち上がれ日本」に続いて、現役の区長や途中で職を投げ出した市長など首長経験者がよい国を作ろうと言って、松下政経塾出身者が中心となって「日本創新党」を結成した。参院選について…

基地問題の真実

沖縄基地問題 1996年に時の橋本自民党政府と米軍が普天間移設に関して合意し、移転先として辺野古沖のV字滑走路建設が決定したのが2007年の初めである。この間、およそ10年も要しているが、米軍との間で何が起きていたのかあまり報道されてはいない。現在の…

親日の国

親日国 先日、トルコ、ポーランド、スペインが親日国と書いたら、どうしてかとのご質問が来ている。これは一般的には認識されていないので、管理人の知る限りにおいて紹介してみたい。まずは、記事の基になったポーランドから始める。ポーランド共和国は波蘭…

学問は大切か

耳学問で成功する秘訣 先生の講義が聴ける学校に行って勉強をすることを言うのではなく、学校には行かなくても、耳や目から入って来る情報を捉えて、自分で生き方や仕事のやり方を構成していくことを指しているようだ。いくら学校で勉強ができても、学者、経…

ハヤブサの帰還

イトカワ 宇宙が話題になっているので、思い出したが、7年前に一つの小型衛星ハヤブサが地球を飛び立った。エンジンの耐久テストを兼ねて、目的地は地球の隣の火星軌道と同じような運動をしている小惑星イトカワである。太陽系惑星の誕生の謎を解くために、…

ポーランドの悲劇

カチンの森の出来事 ポーランドはトルコ、スペインと共に世界では親日国として知られている。そして、この国は歴史的に、ドイツとロシアと言う強国に挟まれて、数々の屈辱に耐えてきた悲劇性をもった国である。第2次大戦では、ユダヤ人虐殺の主要な舞台であ…

たちあがれ日本

たちがれ日本 平均年齢70歳の新党と言われても、何か明るいイメージは浮かんでこない。つい5年前に郵政民営化では自民党内で激しく対立した二人がどうして手を結んだのかも、理解しにくいところだ。さらに、立ち枯れ日本にしてしまった張本人たちがどうして…

宇宙開発

宇宙への進出 スペースシャトルの打ち上げは何度見ても感動的である。全長56メートルで2000トンもの全機体が重力に逆らって発射されるからだ。1981年4月の初打ち上げ以来、131回目の飛行である。1986年1月のチャレンジャー号、2003年2月のコロンビア号の二つ…

実像と虚像

政治家の本当の姿 ここのところ民主党の幹事長ほど、マスコミが寄ってたかって餌食としてきた政治家はいない。これでは70%の人が幹事長をやめるべきだと言うのも当然と思う。政治資金規正法違反で秘書が3人も逮捕されたが、当人は起訴されてはいないから推定…

代理投票

代返か代理投票か 自民党の元農林水産相が参院本会議での採決時に隣席の投票ボタンを押した問題について、「うかつというレベルでは言えないほど重大な問題。国会の決議が本人の意思と関係なく決まることがあったら、議院内閣制が根本から覆る」と厳しく指摘…

関西共和国

大阪府知事の言動 入府式で新人を相手の、一般の企業との違いを権限のあるなしで語っていたが、これは間違っている。権限は府民が持っているのである。最も違うところは、役人は働かなくて、口だけ動かしていれば税金と言う不労報酬を手にすることができる点…

政治的停滞の打破

組織の崩壊と改変 これまで繰り返してきた内容の低調な議論の応酬で、何も変化しないと思われていた党首討論であるが、これをきっかけとして自民党のメルトダウンが始まったようだ。負けた組織の立て直しは誰がしても困難な仕事であるので、現総裁だけの責任…

相当困難な役職名

相当困難課長補佐 地方公務員法に規定されている通り「給与は職務と責任に応ずる」はずであるが、お手盛りで自分たちの給与をできるだけ膨らませることに、頭を絞ってきた自治体の実態が総務省から報告されている。地方公務員の役職を複数の「級」にまたがる…

異常な事件の異例な結末

狙撃事件のお粗末な終焉 一生懸命に捜査したが、15年の時効を迎えて犯人を逮捕できなかった。しかし、地下鉄サリン事件を起こした宗教団体が組織的に計画的に敢行したテロであったと警視庁は断定した。起訴できなかったことは、法律的には無罪と認定されたの…