2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

金メダルは逸したが

採点競技の難しさ 結果が数値で表される競技は有無を言わさずと言うところがある。氷上の競技であるフィギュアは審判が客観的に採点するというが、主観が皆無とはならないであろう。確かに金メダルは譲ったが、それほど大きな点差になるようには見えなかった…

マイルドなインフレ期待

量的緩和の空振り 日銀総裁がいう「広い意味での量的緩和」という政策を昨年12月から続けてきた。金融市場に潤沢な資金供給を続けてきた効果は市場金利の低下などに表れているが、企業の設備投資を刺激するなどの実体経済への波及効果は乏しく、デフレ克服へ…

政治ショーを乗り切ったか

リコール公聴会 家の前に積もった雪で通行人が滑って転んで怪我をした。その通行人はその家の主を除雪義務違反で訴えた。だから雪の降る前に融雪剤を購入して、雪が降りだしたら、散布しなければならない。訴訟社会である米国の現実である。また、何があって…

地方選挙の波紋

地方選挙での民主党の敗北 長崎県知事選や東京都町田市長選で与党推薦候補が敗れた。これは内閣支持率下落に苦しむ政権に痛手であろう。一般紙では「政治とカネ」の問題がきいたと解説し、夏の参院選に向けて幹事長の求心力が低下すると記載されている。 地…

米議会の公聴会

公聴会での予想質問 公聴会は23日下院エネルギー商業委員会、24日に下院監視・政治改革委員会、3月2日に上院商業科学運輸委員会と続けて開かれるが、社長が招致されているのは24日の委員会である。日本とは違って、かなり辛辣な質問が予想される。また、日本…

問われる率直な対応

トヨタの与えた不信 昨年5月6日に「社長の道楽」とうタイトルで記事を書いた。その記事を読み返して見ると、改めて今回の一連のリコール騒動が起きたのも当然かなとの思いになる。昨年からの一連の品質問題で、2月5日になって初めて社長が記者会見を開いた。…

国民読書年

国民読書年 今年は誰がどこで決めたのか分からないが、国民読書年というそうだ。これに伴う各種の行事が町の図書館などで企画されている。趣味や娯楽の多様化に従って、本を読まない世代は高齢者を中心として増加している。ある新聞の調査によれば、男女とも…

大学の先生になるには

教授資格 日本ではいったんその大学の教員に就職すると、よほどの不祥事がない限り、大学のよって定められた年齢まで、その地位は保障されている。また教授資格も、その大学の教授会で認定されると博士号などのあるなしに拘わらず文科省で認定される。大学院…

融資は順調か

金融円滑化法の顛末 この法律は昨年12月4日に施行され、来年3月31日までの時限立法である。法律の趣旨は資金繰りが苦しくなった中小零細企業や、所得の減少により住宅ローンを返せなくなった個人を救済することである。借り手から申請を受けた金融機関はでき…

トップの危機管理

トップの宿命 ウッズ、トヨタ、オザワという三題話を考える。それぞれの世界で位人心を極めた選手であり、企業であり、政治家であるが、世間からのその叩かれ方も共通している。誰でも、どんな企業でも、どんな政治家でも、貶めるつもりで欠点を探せばいくら…

品格を疑う質問

予算委員会での質問 冬季五輪に参加するある選手の服装問題で品格論争が起きているが、衆院予算委員会でも自民党の与謝野氏から「やくざ映画、親分と子分、犯罪者、脱税王」などと聞くに堪えない言葉が飛び出している。これこそ国会の品格を貶める発言だと思…

差別発言

なくしたい差別発言 政治家が差別発言をしたら、それだけで社会的地位を失ってしまう米国と違って、日本ではこの種の発言に寛容と思われる。衆議院議員平沼赳夫氏が、参議院議員の蓮舫氏について、「元々日本人じゃない。キャンペーンガールだった女性が帰化…

正義の味方

正義の味方か検察庁 8年前に「疑惑のデパート」とか国会で指摘されて、ムネオハウスなどと国会だけではなくマスコミで袋叩きされ、ほとんどの国民がこの話を信じ込んでいたが、事実はどうやら検察のでっち上げで、それほど悪いことをしたのではない事が、よ…

風を吹かす

検察の隠語「風を吹かす」 検察からのリークなどはあり得ないと、マスコミは書きたてている。記者たちが苦労して集めた情報を基にして記事を作成しているからという。また、検察側でもマスコミの情報は検察が把握しているものを上回るものもあるなどと、検察…

経済学は無視できるか

乗数効果や消費性向 ノーベル賞の中でも経済学賞は平和賞に次いで、価値の低いものとされているように、現実の政治で経済学を使った政策が幅を利かせることは少ない。また実際に起きた経済現象に対して後付けでその理由の説明にしか役に立たないのかもしれな…

施政方針演説

首相の罠に嵌った人々 27日のオバマ大統領の演説に続き、鳩山首相の施政方針演説が実施された。大統領の演説は就任後1年過ぎた時点でのもので、就任当初の理想論に溢れた内容から若干後退して、支持率の低下を食い止めるための国内問題への施策がちりばめら…