2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

逝った人々

行く年を振り返る 今年は内外ともに大きな事故や事件が山積したというが、振り返ってみれば、毎年、同じようなことを誰もが言い続けてきた気がする。何も今年が特別の年だったわけではない。それでも日本では311の大災害、中東でのアラブの春、欧州でのユ…

官僚の巧妙なテクニック

官僚の巧妙なテクニック 予算の無責任な仕組み 100兆円もの一般予算以外に、350兆円もの特別会計予算があるという。このような膨大な国の予算の全貌を掴んでいるのは、首相や財務大臣ではなくて、財務省のほんの一握りの官僚だけという。国民の預かり知らぬ…

経験から学べるか

成功と失敗 新しい組織が発足した時に、その長として過去に成功体験を持った人をつける場合が多い。そしてその結果、たいていはうまくいかない。何故ならば、世の中が急速に動いているから、その人が成功した時代と現在の環境はかなり変化しているからだ。ま…

利権ビジネス

利権ビジネスモデルからの決別 八ツ場ダムと普天間基地問題には共通する観点がある。それは双方とも自民党政権時代のビジネスモデルである利権構造に関係しているということだ。現在、全国で建設中のダムは大小取りまとめて150か所あるが、八ツ場ダムはその…

平家滅亡の原因

平家はなぜ簡単に滅んだか NHK大河ドラマ平清盛が始まる。日本史の中でも人物の動きが入り乱れて、理解しにくい場面が保元平治の乱に始まる平家の興隆と滅亡である。保元の乱1156年、平治の乱1159年、平清盛太政大臣就任1167年、鹿ケ谷の陰謀1177年、安徳天…

消費税の議論1

消費税の議論(1) 消費税については、当ブログでもこれまで何回か取り上げてきている。 2013年8%、2015年10%などと具体的な値が政府から出てきている。税の無駄遣いを極力抑えてから、足らなければ皆で負担しなければならないだろう。 消費税について(…

強かな交渉術

貿易交渉の難しさ 国連の世界貿易機関(WTO)の閣僚会議が新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の包括合意を断念した。WTOでは中国など新興国の台頭で、従来のように先進国主導でルール作りができなくなった。世界の大勢は、一部の国ys地域との貿易枠…

日本の製造業

自動車と鉄 公正取引委員会が新日鉄と住友金属との合併を承認するという。新会社は来年10月に誕生する。1970年の富士製鉄と八幡製鉄の合併、2003年の川崎製鉄と日本鋼管の合併に次ぐ、製鉄会社の合併だ。合併して誕生する会社は生産量では、インドのミタルに…

社会保障費増大の意図

社会保障費を増やしたのは誰か 役人の自己増殖 当たり前のことだが、どこの国でも役人は国民や企業が納める税金を使って、その国と国民のためになる仕事をしているはずである。その役人を監視して真っ当な仕事をしているかどうかをチェックする機能は民が選…

坂の上の雲について

乃木希典大将 米国陸軍士官学校 NY市からハドソン河沿いに車で2時間ほど北上するとウエストポイントに達する。そこには米国陸軍士官学校がある。河を見下ろす高台にありキャンパスは特別の日以外は一般に開放されている。住んでいた所から1時間ほどの所…

つぶやきから

エネルギー論議 今の段階で原発か再生エネかを議論するのは机上の空論だ。何故なら前提である計算の根拠となるデータが、余りにも恣意的だからだ。それよりも原発の安全性を技術的に高めながら、再生エネの開発、蓄電技術の開発、IT技術を国の研究機関、大…

投機の哲学

文明の起源 溝に落ちた哲学者 欧州は経済規模からいえばユーロ圏17カ国では僅か2.5%しかないギリシャの出鱈目財政に振り回されている。世界史ではギリシャ・ローマ時代として古代文明の発祥の地として、哲学、数学、オリンピックなど数々の栄光ある歴史を…

容易には妥結しない貿易交渉

国際貿易協定 国連のWTO(世界貿易機関)は貿易に関するルールを取り扱う唯一の国際機関で、2007年3月現在、150ヶ国もの国々が参加している。WTOの目的はモノ・サービスなどの貿易がルールに基づいて円滑に行われることを助け、加盟国間の貿易紛争を解決し、…

問題は非関税障壁

関税と非関税障壁 TPPでは貿易の関税を撤廃することだと理解している人が多いが、そうではなくて、実際には非関税障壁をなくして行こうと言う方が正しい。1955年ころの東京では大型の米国車をよくみかけて、子どもたちがビュイックとかキャデラックと…

役人言葉で目くらまし

社会保障制度を理解する 本来、国民の税金で賄われている公務員は社会への奉仕の精神が根底になければおかしい。ところが、どう見ても彼らのしてきたことは、国民の目をそらしたり、騙したりすることに熱心に見えてしまう。社会保障制度を理解するのは国民に…