ビッグデータの活用

ビッグデータ元年
   目的地までの車走行システムについて、ビッグデータを活用することで最適化する。車の走行という近未来の予測を実現した例だ。これ以外に、異変を察知したり、現在の状況を描き出すなどということも可能だ。業務で発生する様々なイベントの記録を取得し、そこから正常な状態か異常な状態かを示すパターンを見つけ出して次の対策に結びつける。これらのパターンを使って、新たなイベントが発生した際に、異常がないかを判断するようなシステムは実現している。 ビッグデータの活用によって、現在のビジネスをどのような方向に持っていくかを考察することもできる。

   IT業界の新しい流行語がビッグデータである。巨大なデータを、統計学データマイニング手法によって深く分析し、その結果を活用する。これにより、専門家でさえ気づかない事象の変化への対応や、専門家を介さない意思決定が実現可能になる。グーグルやフェイスブックなどのネット企業にとっては、これが競争力を生む源泉だったが、一般の企業にも広まってきた。データの単位はキロ、メガ、ギガ、テラと各千倍で大きくなってきたが、さらにテラからペタ、エクサ、ゼッタという領域に拡大していく。


   グーグルでは毎月、1エクサバイト(1000ペタバイト)に相当するデータを処理することで、Web検索サービスのほか、各種のクラウドサービスを実現している。 既に、ネット企業のやり方を参考にしながら、ビッグデータをビジネスに活用し始めた企業もある。クラウドを活用することで、重い投資を必要とせずに、ビッグデータに挑戦できるようになってきたことである。
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