新入生&新入社員 

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新入生&新入社員 クラス担任
 今年の大学新入生は1989年生まれで、まさに高度成長期のピークでこの世に出てきた学生である。小学校に入る頃には、気が付けばパソコンが目の前にあった世代でもある。子どもの頃からパソコンに接してきた彼らに今さらパソコンの操作を教えることはなく、これを使って何が創造できるのかを教えなければならない。

4月2日 府中市

 親入社員はその大部分が1985年生まれで、この年はNYでのプラザ合意のときで、円がドルに対して急激に価値を高めていった年である。バブルの高度成長期がまさに始まろうとしているときでもあり、日本は急速に豊になったと誰もが錯覚したときでもある。
 
 マンハッタンの高層ビルやホテルにどんどん日本の資本が入りこみ、見渡せばその殆んどに日本印がついていた。モノづくりでは、世界のトップになったが、残念ながら金融の世界では3流国だったので、まさにこれは幻のような日本印であった。

 彼らが10歳の時にはウインドウズ95が導入されて、誰でも参加できるネット時代が始まったが、この頃にはまだケータイは図体が大きくて、一部の先もの好きが出張のときに肩にかけて携帯していたものだ。大学生になる頃には現在のようなケータイが急速に普及して、彼らは親指入力世代へと育っていった。

 親指世代の新入社員にとっては、自分の生き方をデリート(削除)することは極めて簡単なことであるし、企業側も彼らに永久就職なんて期待はしていない。現在の大企業の経営者を55〜65歳とすると、彼らは未だに高度成長期のイメージを持つ人が多いので、ネット・ケータイ世代の身軽さについてはいけない。今まさに21世紀に相応しい企業経営モデルが求められているときである。