三角合併解禁

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三角合併解禁を控えて
 グローバル化の波で三角合併の導入を余儀なくされて、いよいよ日本の企業も本格的な外国資本による買収攻勢にさらされる時期が近づいてきた。いろいろな調査データを見ると、日本企業の半数は、日本経済への懸念を表明しているし、外資の買収圧力に備えて国内の大企業が業界の再編を加速させて、勝ち組と負け組の二極化が進むのではないかと考えられている。



 NHKのテレビドラマで紹介されたハゲタカファンドと言われる主として欧米の投資ファンドは、既に大小合わせて100社程度の企業が日本に上陸している。そのうち主要な15社ほどの名前が経済誌などで挙げられている。ファンドの投資の総額は50兆円とも言われている。その手法は企業買収、上場企業の株式投資、未上場企業の株を買い公開すること、ビルなどの不動産投資などである。企業では営業利益率5%以下で、資産が豊富なところが狙われると思われる。

 投資ファンドは投資先企業の再生に5年程度の期限を設け、それでうまく行かなかったら案件を損しても手放す。それを狙ったファンドがセコンダリーという2次投資ファンドである。投資ファンドが企業再生に失敗した案件を安く買い叩くことで、金を稼ぐハイエナみたいなファンドである。こうなると一次の投資ファンドには保険が付いたようなもので、投資リスクの軽減になり、ますますM&Aがやりやすくなる。もの作りでは世界のトップになった日本の企業も、このような投資や金融の世界では三流国に甘んじていた付けがやってきた。