トラブル失言内閣

トラブル失言内閣


http://iiaoki.jugem.jp/

トラブル失言内閣 日本の将来
 せっかく大臣に就かせたのに、「しようがない」人ばかりだな、と彼は思っているに違いない。防衛大臣ばかりではなくて、この内閣が発足して、まだ1年もたっていないのに、失言だけではなく、さまざまなトラブルを起こして来ている。発足早々に、税調会長の官舎と愛人問題に発して、行政改革大臣の事務所経費不正処理、農水大臣の還元水などの処理を巡っての自殺などがあった。失言については、厚生労働大臣の「女性は産む機械」、外務大臣の「中近東の紛争は青い目の外人では処理できない」、文部科学大臣の「日本は単一民族人権メタボリック症候群」、防衛大臣の「イラク紛争についての米国非難、原爆投下しょうがない」など数知れない。

大賀ハス
最高権力者の脇の甘さ、任命責任を問われても「しょうがない」。すべては、首班指名での論功行賞人事に発する首相官邸仲良しクラブと言われていることにあるようだ。選ばれた人たちが、自分のトップ、すなわちリーダーを軽く見ている証拠であろう。日本国の最高指導者がこのような状態では、政界だけでの問題ではなく、官界および財界の指導者も推して知るべしということになる。これでは、この国はいずれ立ちいかなくなることが目に見えていることを恐れる。

 企業の不祥事は今に始まったことではなく、三菱自動車雪印乳業、エレベータ業界、パロマ不二家コムスン、NOVA、ミートホープ、保険料不払い、など数え上げれば際限がない。そして不正がばれると、経営者はすぐに頭を下げるが責任逃れに終始して、倫理観が欠如している。指導者の質が劣化している最大の原因は基本的な民主主義理念が根付いていないことにあると思う。情報を公開し、指導者が自らの言葉で基本的思想を表示し、それについて多くの人々と議論を積み重ね、最後には、行動や理念にはルールに基づいて責任をとることで、リーダーとしての質が高められる。

 ともすれば組織は、いつも忠誠心のあるものだけを集めて、反対者を排除し、すべて仲間同士の身内の論理でことを進めることばかり考えている。ことあるたびに有識者会議と審議会を作り、身内と思われる委員だけを招集したり、いつのまにか国会議員もその過半数世襲議員の集団となり、事なかれ主義の一時しのぎでことを済まそうとすることが横行している。これでは、今後も、年金問題に匹敵することはなくならないし、談合汚職や経費隠匿などもなくならない。今こそ指導者の倫理が問われている。