連立政権

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連立政権 
 歴史的に見て、どこの国でも連立政権が長続きした例はない。自民党公明党との連立は今年で7年目を迎えているが、よく続いてきた事となる。双方の政党にとって、お互いにメリットを享受できるうちはいいのであるが、いずれは軋みが出てきて立ち行かなくなるからである。今回の参議院選挙では、メリットが出るどころか、双方とも議席を減らしたのだから、マイナスのほうが大きかった。そして、参議院では連立政権でも過半数を大幅に割っているのであるから、もはや連立という呈をなしてはいない。衆院では自民党だけで過半数を制しているから、ここでも連立の意味はない。


 自民党の選挙総括で敗因は危機管理能力の欠如とのことである。具体的には、年金、失言、経費処理の逆風に対して、内閣と与党の危機管理ができていなかったとなる。そうではなくて、本当の敗因は最高責任者の能力不足であろう。このような失敗の研究もできない自民党に対して、公明党も愛想を尽かし始めているようだ。

 公明党の党首は、「失言とか年金とかいろんなことがあった。何だ、安倍政権は。安倍政権がだらしないということは、皆さんの言うとおりだ」と本音で述べている。いくら頑張っても、見返りがあるどころかマイナスだとの支部からの発言もあり、選挙協力の見直しに言及し始めている。

 郵政選挙でも、自民党公明党の力がなければ60名の落選者が出たというし、今回の参議院の状態で、このまま衆議院選挙に入れば、自民党議席は100程度と言われている。この内閣では閣僚の首を挿げ替えても、再び浮上するのは難しいのではないかと思う。