2001.9.11

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2001.9.11事件
 これは21世紀を予感するような大事件だった。NYのWTCビルが完成して、オープニングの式が行われたのが1973年4月であった。管理人が出張して、はじめてこのビルを訪問したのは、その7年後のことであった。その後、ある製鉄会社のNY駐在として赴任していたときには、日本からのお客さんと一緒に何回か、このビルの展望台にのぼり、展望レストランで食事をしたものであった。


 高さ400メートルにも達するこのビルの建設では、日本からのH型鋼などの鋼材が大量に使われていた。日本からの鋼材抜きではこのビルは完成できなかったかもしれない。そのために、6年前のビル崩壊後、その鋼材の強度が問題にされたが、当然のことであるが、それが崩壊の直接的な原因とまではされなかった。

 これ以降、米国を中心としてアフガニスタンイラクへとテロとの果てしない戦争が開始された。テロとかゲリラとの戦いは、相手の顔が見えないので、これまでの戦争とは全く趣の異なるものである。そして、6年経過しても、いつ終わるとも見えないプロセスの進行であり、さすがの米国民も当初は頭に来ていたので、ブッシュ大統領を支持していたが、米軍の犠牲者が増えるの従って、厭戦気分が横溢し、遂には昨年秋の中間選挙では大統領は民主党に敗北した。来年の大統領選挙では政権が民主党に移る確率が高いので、そうなるとイラクからの米軍撤退には拍車がかかるものと思う。

 従って、日本が現在参加しているインド洋での給油と給水の活動から手を引くには、ちょうどよい時期に来ているのである。この活動への参加をテロへの戦いの国際協力とうたっているが、これを継続することで、いつまでのテロを締め出すことができるのかというような具体的な目標があればまだしも、全く見通しのないままに続けていると、永久に継続を要請されてしまう。海上自衛隊はもとより、他国への艦船へ供給する油や水もすべて、我々の税金であることを忘れてはならない。憎しみに対して、憎しみを持って対抗しても、その争いは未来永劫に終息はしない。