おかしな政府見通し

政府見通し
 実質経済成長率の政府見通しは2008年度マイナス0.8%、2009年度プラスマイナス0%という。つまり、事態は好転するそうである。これは来年度予算の効果を見込んでいるからと説明されている。そうであるならば、来年度予算案の審議中に次の超大型補正予算の検討をすることは辻褄が合わない。
 


 日銀の見通しは、08年度マイナス0.8%、09年度マイナス2.0%である。国際通貨基金IMFの予測はそれぞれ、マイナス0.3%、マイナス2.6%である。日銀とIMFの予測は当然に景気減速である。これらの予想には来年度予算の効果も含まれている。政府見通しの甘さは誰にでも読み取れる。財務を総括する大臣は頑固にも修正しないと明言している。

 年率換算マイナス12.7%のGDPに対して、官房長官は「100年に1度の危機が現実となった」と発言して、のう天気ぶりを披露するし、財務大臣はローマでの酔態記者会見で恥をさらすし、ワシントンでは大統領の施政方針演説の刺身のつまに使われた首相と言い、もはや、この内閣は統治機能を失っているみたいだ。

 自民党内部での首相おろしの風は、このままでは選挙に勝てない、議席を失うという恐怖から来ている。あくまでの自分たちの論理で国民や日本はどうなっても良いのであろう。そうではなくて、この首相のもとでは日本は破滅の方向に向かうのである。すばやく解散総選挙を実施して、新しい風を吹かせなければならない。近道は対戦相手の足を引っ張ることである。


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