日本改造

停滞の終わりは....


高度成長期のような右肩上がりの経済状態では、若者も含めて国民は前途に希望を持っていたし、何かチャンスが巡ってくるという期待と夢があった。1990年以降、経済が停滞しすべてのシステムが制度疲労を起こし、未来への望みが薄くなってしまった。....


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こうなると職の安定した公務員は中央も地方も、手にしていた権益を絶対に手放さないし、それどころか、できるだけ拡大して利用していくことに専念してしまう。このような状態が20年近くも継続してきたのだから、その間、民の方でも官のやり方にならって、さまざまな悪知恵を絞りだすことになってしまった。....


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かくして官も民も、日本国全体のことなどに意を注ぐことよりも、自分たちの生存こそ至上命令となった感がある。このようなことを繰り返していると、長期停滞には終わりが来ないかもしれない。これを打開するには、官では民への奉仕の役人精神を取り戻し、独立行政法人で肥大化したシステムを解体しなければならない。....


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民では老朽化した産業構造を再編して生産性を上げ、創造性を大切にする企業風土を構築することしかない。古い組織や座席を取り払い、意識と実力のある人が頑張れば報われることが重要である。巨額な財政赤字を減らし、教育や福祉への投資を増やし、老人がいつまで椅子にしがみつく悪弊をなくし、安定した低成長社会を実現することが日本の進むべき方向であろう。


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