問われる党首力

党首討論での党首力



首相と民主党代表による初めての党首討論は、近づく衆院選を意識して、お互いに相手の非を感情的にたたく展開となった。まるで、口喧嘩好きの中学生の討論みたいで、あまり感心したできではない。我々の選出した人たちのレベルがこの程度かと落胆した人も多いと思う。



代表はかなり感情を抑えていたが、首相はまるでならず者口調で喧嘩を売る態度では冷静な議論などできるわけがない。このような人に国民の生活と安全をお任せしているとのかと思うと、背筋が寒くなる。バカの一つ覚えみたいに「100年に1度の危機」とか「西松問題の責任」等というが、国民の関心は日本国の将来と個人の生活安定に絞られている。




 代表は友愛社会の国家像について「人の幸せを自分の幸せと思えるような世の中にしたい」と強調したが。しかし、友愛という言葉は、自由、平等、友愛と三つが同時に語られなければ意味がない。友愛という言葉だけを聞くと、何となく落ち着きがないのである。毎週でも党首討論をするべきなどという評論家もいるが、この程度の討論では、税金の無駄遣いと言われるだけであろう。