グーグル
グーグルOSの登場
2007年10月にグーグルOSの話題を下記のように記事にした。その後の音沙汰がないので、どうなっているのかと思っていたら、ようやく発表された。MS社のウインドウズ7がこの10月に発売されるという報道の後に、グーグル社が待望のOSを発表した。基本はリナックスによっているが、ネット接続を優先しているから、起動後素早く接続ができるという。
「グーグル・クロムOS」という名称で、グーグルのオフイスソフトと同様にオープンソースプロジェクトで、無料で提供されるという。MS社のオフイスソフトは2010年には現在のグーグルのオフイスソフトと同じように、ウエブ上で無償で提供されるようになる。クラウド。コンピューティングの流れである。
Chrome OSを搭載したNetbookは2010年後半に登場する予定だ。このOSをサポートするパートナーは、Acer、ASUS、Adobe、Freescale、Hewlett-Packard(HP)、Lenovo、QUALCOMM、Texas Instruments(TI)などである。
2007年10月16日
アップル社はソフトと機器を同時に開発して、すでにこの6月に携帯電話機アイフォンを出していることに続いて、グーグル社も独自に開発した携帯電話向けの基本ソフト(OS)を使い、これを搭載して携帯電話事業に参入することが報じられている。このOSは無償OSのリナックスを基盤として、インターネット検索では最大手の利点を生かして、サイト閲覧、スケジュール管理、電子メールなどのサービスがより使いやすくなる見込みという。
グーグルOSが普及すれば、サイトの利用がさらに拡大して、広告収入が増加する。当然にグーグル社のビジネスモデルであるからOSのライセンス料は徴収しない。携帯電話大手ではこのOSを採用すれば、携帯電話を使ったネットビジネスでもグーグルに主導権を奪われる恐れもあるので、今後、マイクロソフト社の携帯電話向けOS事業も含めてこの分野での競合が一段と激しくなることと予想されている。