持続的成長の秘策

霞が関城攻撃マニフェスト

 民主党の選挙公約が発表された。これに対して「財源が怪しい」と馬鹿の一つ覚えみたいに、早速に首相はコメントしている。これまで財源がなくなると、国債という紙切れを印刷してきて累積800兆円を超える財政赤字を積み上げた自民党政権には、財源を語る資格はない。

 確かに「財源はこれで大丈夫」と民主党の党首だって、胸の内では確信はしていないであろう。特に公務員給与を20%削減するとか、天下りや渡りを全面的に禁止するとか言っても、これは本当にできるのかなと誰もが思うであろう。明治維新以来、強固に何重にも構築してきた霞が関城壁を突き崩すことが簡単にできるとは思わない。


 閣議にかける事案を事前にチェックすることで、日本を実質的に支配してきた次官会議を廃止するとか、城壁内に政府の出先機関を設けるとか、システムそのものを改造することから手をつけることまで発表されている。


 すでに城壁内では、襲ってくるであろう爆弾に備えて、人事や組織改編などで着々と防御を構築し始めている。おつむの程度からすると、どう見ても国民に選ばれた議員たちよりも、城壁内の武士連中ははるかに優秀であろう。彼らが構築してきた不滅の城壁に風穴をあける方法は、内部から崩壊させることであると戦国時代の教科書に書いてある。

 官僚の中には、これまでの方法を変えなければ日本は壊滅すると思っている変わった人もいる。これらの官僚を中核にするためには、政権交代時に米国の政府で行われているように、まずは局長以上の首を挿げ替えることである。この戦略と戦術を駆使して、霞が関城を攻略することで、初めて日本の成長を手にすることが可能となる。
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