選挙総括

選挙戦で何が起きているのか

 選挙戦も終盤に入った。大新聞の予想ではいずれも民主党300議席自民党100議席となっている。ネット上での意見を大まかにまとめると「もう自民党政治は嫌になったので、この辺で政権交替したらどうか、民主党になったからと言って世の中はそう急激に変わるわけはないが」という感じである。政治資金疑惑や国旗問題を自公党首が演説しても、この流れは止まらない。



 


 自民党としては、この流れを変える大事件を引き起こしたいところであるが、それも難しいので、最後の手段として大々的な対民主党ネガティブ・キャンペーンを始めた。自民党HPにアニメCMを2本公開している。鳩山代表そっくりのラーメン店主が客の注文におたおたするのと、民主幹部4人らしき影絵が登場する「ブレル男たち」には任せられないというマンガである。

 そのほか60年も政権を担当してきた政党とは思われない「知ってドッキリ民主党」というような怪文書的パンフをなりふり構わず配布している。これでは流れを引きとめるどころか、ますます加速するだけであろう。まるでもう自民党は野党になったみたいで、元気に与党の民主党を攻撃しているみたいだ。そういえば、麻生さんの品のなさは野党党首のほうがふさわしい感じもする。



 「そりゃ金がねえなら結婚しない方がいい。うかつにそんなことはしない方がいい。金が俺はない方じゃなかったけど、結婚遅かったから」と首相は金がないなら結婚するなと、学生や若者を説得した。「貧乏人は麦を食え」と言った池田首相と同じ発想である。上からの目線と批判されている首相の姿勢に拍車をかける発言である。30日の投票結果の興味は、自民党の大物政治家が何人国会議事堂に戻って来るかである。
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