地球の冷却方法

地球工学的発想
  地球温暖化温室効果ガスによるものということは国際的な定説となっている。2020年には1990年レベルの排出ガスを25%削減するという首相の提案は、この事実に基づいている。1988年に国連が主体となって結成された学術機関であるIPCCは、地球温暖化に関する最新知見の業績により、2007年に米国元副大統領アル・ゴア氏と共にノーベル平和賞を受賞している。

  ノーベル賞という権威で認められた事実に、反論をすることは難しいことだが、炭酸ガスが温暖化の原因とする説への異論もある。産業革命以降の平均気温は確かに上昇してきているが、これに反するデータも示されている。例えば、中世には、平均気温は現在よりも高かったので、現在、氷で覆われているグリーンランドは文字どおり緑の大地だったという説もある。また、ここ10年でも地表の平均気温は1998年よりも低く、この原因は太陽活動が減衰期に入り、太平洋の海洋循環が冷却期に入ったためだという分析もある。

  地球のような巨大で複雑な生態系の計算機によるシミュレーションは困難な仕事で、その結論は不正確になるのが普通かもしれない。ヒマラヤやアルプスの氷河の後退、北極や南極の氷の減少など、温暖化の事実は否定できないが、これがいつまでも継続するという保証はない。IPCCの温暖化シミュレーションは占いのようなものと考えた方が安全いう意見もある。


  1991年のピナツボ火山の噴火では、2年間にわたって地表の平均気温が0.5℃下がった。2001年の9.11事件後、全世界で航空機が3日間、運休したときは1.1℃も下がったというデータもある。これらのことから、地球を冷却する簡単な方法は、成層圏に届く細い塔を建て、その頂点からSO2(二酸化硫黄)や鉄粉を散布することという。しかし人工的に自然を支配するという考えは、極めて危険なもので、このようなことをすれば、ますます地球を破滅に導くことになるであろう。
http://iiaoki.jugem.jp/

http://wiredvision.jp/news/200710/2007101623.html
IPCC気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC