米インターネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は26日、25日のクリスマス当日の売上で、電子書籍が初めて紙の本を上回ったと発表した。

  


  米国の著作権協会と出版社協会はスキャンする行為が著作権侵害として、2005年にグーグルを告発した。2008年10月に和解が成立して、対象を「米国著作権局に登録済みの書籍、または米、英、オーストラリア、カナダの4か国で出版された書籍」に限定した。さらにこの和解案に対して修正案の検討が行われている。


  日本でも書籍や雑誌の市場規模は10年前の2.5兆円から2.0兆円弱と20%小さくなってきている。そして電子書籍やネットによる書籍が急激に増加してきた。雑誌記事のバラ売りまで始まり、電車の中刷り広告から気になった記事を携帯電話にダウンロードして、数十円の費用で、その場で内容に接することもできる、
 

  特殊な専門書、趣味の本など部数が少ないとコスト面から書籍化は不可能であるが、デジタルで製本するPOD(プリント・オン・デマンド)なら低コストで50部程度の少数でも採算がとれる。通常の書籍なら最低500部が採算ラインと言われている。普通の書籍をハードのな本と呼ぶと、これはソフトな本といえる。形がないから、整理する必要もない。



  15世紀にグーテンベルクが発明した活版印刷術は人類の知的産物の創造と保存に多大な貢献をしてきたが、デジタル時代には、全く新たな仕組みが生み出されようとしている。未来の書庫や図書館は机の上のパソコンだけという時代になるのであろう。愛書家とか蔵書家という言葉も死語となるであろう。
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