ハヤブサ最後の飛行

ハヤブサ帰還
  エンジントラブルなどで一時は地球への帰還が危ぶまれていた小惑星探査機「はやぶさ」が、最後の軌道変更を終わって、13日に地球に戻る見通しとなった。JAXA(=宇宙航空研究開発機構)によると、「はやぶさ」は5日までにイオンエンジンを噴射して宇宙空間を飛ぶ向きを変え、13日にオーストラリア南部の砂漠に着陸させるメドが立ったという。

  

  「はやぶさ」は2003年に打ち上げられた後、様々なトラブルに見舞われ、20億キロ飛行した末に、小惑星イトカワ」に到着し、地表の砂を採取した。その後も4つのエンジンのうち3つが一時止まったり、交信できず行方不明になったりしたが、予定より3年遅れで地球に戻ってくることになった。

  地球の重力圏を離れた探査機が帰還する例は、NASAでも過去に1度しかなく、試料をおさめたカプセルが大気との摩擦で光を放って落下する観測から、温度などの有益なデータの採取が期待されている。突入時の速度は秒速12Kmと推定されている。カプセル表面温度は1万度以上となり、無事パラシュートが開いて砂漠に安着すれば、宇宙開発での日本の技術的評価も高くなる。
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