真の主役は誰だったか

嫌われ者の退任
  内閣支持率は20%から60%に一晩で回復したという。新政権は前政権の8割の閣僚を留任しているし、新首相は前政権の副総理で、政策はそのまま引継ぐと言っているから、この数字はそのままには受けとめられない。世論調査がいい加減なのか、答える国民が大新聞の論調をそのまま信じて自ら判断することを放棄しているのかもしれない。




  新聞によれば悪役幹事長と無能首相が退陣したからだと言うことだが、それほどに悪役で無能だったとは思えない。今回の政変だって、筋書きを描いたのはこの二人で、主役は悪役の方だったように思う。悪役は昨年、念願の政権交代を実現した最高の立役者であったし、無能は沖縄の基地負担軽減のために尽くしたし、マニフェストだって7,8割は実現しているのである。


  実は悪役と無能を引きずり降ろしたのは、自民党政権時代に形成されて来たあらゆる既得権益集団であって、政治とカネ、および基地問題を逆手にとって、マスコミを巻き込み、あの手この手で、支持率を下げる風を吹かせてきたのであろう。



  さすがに、このマスコミを上げての支持率調査には、迫る参議院選挙を前にして、最大の選挙運動は自ら手を引くことだと悪役は読んだに違いない。悪役は無能を呼びつけて「俺は辞めるから、あなたも辞めなさい」と引導を渡した。表面的にはあくまでも無能が指導力を発揮したように演技したようだが、実情は悪役がイニシアチブをとったものとこれまでの関係からみて読める。マスコミはマンマとこの作戦に引っ掛かり、最後に無能を風を読み力を発揮したなどとおだてていた。支持率アップの陰で、悪役は1人でほくそ笑んでいるに違いない。
 

    前幹事長の心境:「自分は常に無私、自分の心を捨てて政治に取り組んできた。ポジションに何も固執していない」と語り、「私も総理(鳩山氏)も、政治家としてのけじめをつけるという気持ちで身をひいた。国民が『よろしかろう』という風に判断してくれればいいなあと思う」と心境を吐露した。
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