本格政権への道

長期政権への道

  経済危機、雇用危機、財政危機、将来危機など極論すれば現在の日本が置かれている状況は八方ふさがりの閉塞状況である。この3ヶ月の管内閣の仕事ぶりでは、選挙で敗北しただけで、とても合格点はつけられない。1年前に政権をとった最大の要因は、官僚国家日本の行き詰まった状況は、民主党マニフェストが破ってくれそうだったからだ。

 


  これに対して、既得権益を破られてなるものかと、猛然と襲いかかって来たのが霞が関を中心とした官僚集団である。初めにやり玉に挙げられたのが、政権交代の最大の功労者である幹事長である。人は誰でも何らかの弱点を有している。例えば普通のサラリーマンでも、会社の文房具や電話を私用で使ったことはない断言できる人はいない。特捜検察に目をつけられたら、いくらでも罪をデッチあげることはできる。


  次に目をつけられたのはハト首相で、母のカネを政治資金として使っていたという。さらに、基地問題でのもたつきぶりを、外務官僚と防衛官僚に利用されてしまった。この二人が舞台を降りて出てきたのが現在の政権である。首相は国家戦略とか財務とか枢要な地位にいたが、半分は居眠りをしていたので何もしていなかった。黙っていれば、首相のポストは降りてくるものと思っていたみたいだ。事実その狙いは的中した。


  野党時代の喧嘩好きの調子から、トップに立ったら猛然と仕事をするのかと思っていたら、反小沢とか、消費税とか、言いだして参議院選挙で惨敗してしまった。この責任を取るのかと思っていたら、ずうずうしく何もせずに居座ってしまった。先の二人の指導者は、世論からノーを突きつけられたのではなく、既得権益集団からノーを出されたのだ。この人は選挙で大敗したのだから、管政治は世論からノーを突きつけられたのだ。


  新しい政権は初めのうちは安定するまでトップは入れ替わるのが普通である。保守合同後の歴史も同じで、1代目と2代目は比較的短命で終わり、3代目の岸首相になって初めて安定政権となった。本日の結果がどうあれ、いよいよ民主党も3代目の登場で本格政権の道が開かれることを期待したい。
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