電子機器を使った授業

デジタル時代の教育

  検定教科書をデジタル化したものが指導者用と学習者用とソフト化されている。指導者用は電子黒板に映し出されて、教師が指導用に使う。学習者用は各生徒がタブレットPCなどの電子端末に表示されたものを使う。文科省は2020年までに全小中学校への導入を検討している。世界的にはかなり進んでいて、日本は遅れているようだ。


  デジタル化には推進派と反対派がいることは当然だ。反対の急先鋒は「国家の品格」の藤原先生で、IT機器を補助的に使うのは当然だが、数学では論理的思考や独創的証明はITではできないし、国語では文章を読んで、モノとものとを結びつける連想力や想像力は養成できない。読書の喜びを体得した子どもを育てれば、いじめ、学級崩壊、不登校など解決するなどとしている。


  推進派は、電子黒板による授業では分かりやすい説明ができて、生徒たちの集中力も上がり、より効果的な授業ができるという。さらに、読み書きそろばん的な授業も行うことができるから、決して想像力や連想力の破壊にはならないと主張する。


  いずれにしても情報機器を有効に活用した講義は欠かすことができない。経験では教材をパワーポイントにしただけの授業では、学生を引き付けることは難しい。ところどころに関連した演習問題をつけて、それを事前に配布することなどで、集中力を高める講義ができる。また、PCを使った授業では、演習問題を中心として、教材をすべてワードとエクセルに入れておくことで、学生はPCを操作しながら具体的に問題を解いていくこともできる。学習の内容に合わせて、様々な授業の形態が可能となるであろう。
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