ノーベル賞2010

日本から受賞者が出るか
来月4日からのノーベル賞発表を控え、データベース会社トムソン・ロイターは論文の引用回数や業績を基に、恒例の受賞有力候補21人を発表した。日本人では医学・生理学賞に、体のさまざまな細胞に変わる万能細胞「人工多能性幹(iPS)細胞」を開発した京都大の山中伸弥教授(48)、化学賞に多孔性金属の合成法などを開拓した同大の北川進教授(59)の名前が挙がった。経済学賞には米プリンストン大の清滝信宏教授(55)が挙がり、その業績はマクロ経済学理論による景気変動のモデル構成である。

  別の調査で、文学賞候補には相変わらず村上春樹氏が挙げられているが、ここのところの傾向としては、民族的あるいは政治的な色彩の濃い作家が受賞しているから、今年も難しいのではないかと思う。



 平和賞については、中国で2008年に公表された民主化要求の08憲章の起草にあたった民主活動家が候補になっている。内容は共産党独裁の放棄を求めたもので、09年に国家転覆扇動罪で逮捕されて懲役11年で服役している人物だ。これに対して中国政府は「中国の法律を犯し、判決を受けた人物であり、あらゆる行為が平和賞の趣旨に背くものだ」と表明している。

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