大学の改革

大学改革事始め

  ドコモの携帯電話、ヤフーの知恵袋など様々な話題を提供した入試問題である。結果は直ぐしっぽを出した受験生も大学の試験監督体制もお粗末な内容である事が判明した。毎年行われるセンター試験から入学試験まで、大学の先生にとっては有り難くない雑用なのだ。京大ではIPS細胞でノーベル賞候補にもなっている山中伸弥教授も入試監督に駆り出されるそうだ。しかし、殆どの大学の先生方は給料のうちだから義務としてしなければならない。また、大学の事務方からみれば、たいした仕事もしていないのだから、それくらいの事はしろよという感じもあるだろう。

 

  今回のカンニング事件を契機として、大学そのものの改革を考える良い機会と思う。入る関門を厳しくして、入学してしまえば、トコロテン方式で卒業させるのが、日本や韓国などアジアのシステムだ。これに対して、米国や英国では、入るのはそれほど難しくはないが、入学してからが厳しく、途中でキックアウトされる学生はハーバード大学でも30%に達する。また、卒業したからと言って、新卒採用などと言う社会の仕組みがない。


  要するに受験生を授業料を持ってくるお客さんと見るか、将来、社会を背負って立つ卵として見るかの違いだ。このようになった背景には、文科省の責任がある。自分たちの天下り先を確保するために、学生数は減少しているにもかかわらず、大学を粗製乱造してきた。かくして、大学教育のレベルは先進国では最下位となってしまった。日本ではトップクラスと言う東大や京大でも世界のランクでは30位くらいだ。


  これを契機として、センター試験や入学試験を全廃して、受験生には好きな大学を選択させればよい。その代わり、入学後は厳しく選択され、3か月ごとの関門をクリアしなければ、罰金付きで追放される制度とすれば、学生も緊張して勉学に励むようになる。経営に苦しい私立大学では、入学させた学生はお宝だから、何が何でも4年間は在籍して授業料を払ってもらわなければならないから難しい。とりあえず、国立の東大や京大などの一流校から始めてみよう。

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