支配の機構

支配の機構
1.「下々の者たちは、何でも反対するものでございます。それでも英断されるのが名君です。あなたほど決断のできる方は、過去の総理にはいませんでした。」と。官僚たちは蔭では「こんどのバカ殿は、今まで以上に御し易いですな。はっはっは〜」。明治からの官僚支配体制は連綿として続いている。

2.敗戦により「天皇」が「アメリカ」に置き換わっただけで、アメリカによる支配を前提として、戦後の官僚機構が存立している。日米の主従関係を少しでも対等の関係に近づけようとすると、アメリカからだけでなく日本側からも極めて大きな抵抗が生じる。

3.日中国交回復をし、石油をアジアに求めた田中角栄に仕掛けられたロッキード事件では、官僚の中でも最精鋭の検察特捜部が弾圧の先頭にたった。対等な日米同盟関係を求めようとした小沢一郎への陸山会事件で、劣化した検察特捜部に代わって検察審査会を使って、さらには裁判所が加わっての弾圧だった。