野田の思い

1.首相は消費税増税との駆け引きで解散したのだから、選挙の争点は増税可否の一点しかないはずだ。悪賢い野田はこれを隠して、尤もらしい新マニフェストなるカモフラージュを出してきた。社会保障、経済政策、脱原発、安全保障、改革集団という総花的で具体性のないお題目だけで、要は増税という争点隠しだけだ。

2.野田は口八丁で演説がうまいから、かなりの国民はこれにだまされている。内容をよく聞くと平気で嘘を並べたてている。些細なことをいかにも重大事のようにするのが実にうまい。自分でマニフェストを反故にしたくせに、公認候補者には増税やTPPで踏み絵を迫る厚顔無恥を平気でしている。

3.この3年間の民主党政権の主な成果は、公共事業削減、高校授業料無償化ぐらいだ。できなかった事はマニフェストに書いてある殆どすべてだ。最大の罪は政治指導を放棄して、自民党以上に官僚指導に徹したことだ。三党合意の増税密談で、議会制民主主義のルールを踏みにじったことだ。

4.小澤と鳩山を次々と民主党から追い出し、残りは管だけになった。野田の狙いは民主党を作った3人を追い出して、選挙後には自民党と公明の三党合意を持ち出して、政権の片割れに入り込もうと言う算段をしていることが読み取れる。野田に連なる岡田、細野、前原など主として政経塾関係者には明日はない。