TPP(3)

TPPについて(3)
1.平成の開国などと言われると、殆どの日本人はまだ日本は貿易鎖国状態と思ってしまう。ところが、日本の関税率は全体平均では僅か3%程度で、すでに裸同然の状態なのだ。日本への輸入車はゼロだが、日本車には米国で3%かけられる。農作物だって、平均10%前後で、韓国やEUの20%と比べても半分しかない。


2.TPP参加予定国の中で、貿易量の80%を占める日米であるから、日本が参加しない限り米国にはメリットは少ない。だから、米国の言うなりになるのではなくて、堂々と日本の主張を通せばいいのだ。オレンジや牛肉の自由化で、ミカンや牧場が潰れると言われたが、潰されるどころか日本の品質の高さが逆に証明された。

3.*TPP:Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement環太平洋経済協定 :高度成長期でがGDPに占める輸出の割合は30%だったが、現在では10%だ。資源を輸入して加工して、日本が成り立っていると言う中学校の社会で学んだ話は過去のものだ。

4.1991年には牛肉とオレンジの輸入が自由化さた。この時、国内の蜜柑農家は潰れると大騒ぎしたが、日本のミカンは更にレベルが上がり、今では輸出までされている。牛肉も同じで、NYやパリの高級レストランでは日本製ビフテキが最高部類の格付けだ。コメについても、同じになると思う。TPPの問題はモノよりも、仕事のやり方など非関税障壁なのだ。