台湾の主権

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台湾の主権
 世界の人口の5分の1を占める中国の躍進とともに、世界に中国語が進展している。また中国政府は世界各地で中国語検定を実施している。これに対して台湾当局は独自の検定制度の海外普及に乗り出すと言う。台湾企業の人材獲得と台湾文化の宣伝ために、中国語検定「華語文能力試験」を今年は東京、NY、ロンドンなどで実施する。北京の中国政府の検定は漢字を簡略化した「簡体字」であるが、台湾では漢字「繁体字」が基本である。ここでは日本では既に使われなくなっている字画の多い漢字が未だに使われている。

 
 2008年北京五輪のための組織委員会は、来年3月に始まる聖火リレー案として、五大陸をすべて回るが、台湾にもベトナムから入り香港を抜けて中国本土に入る案を出している。これに対して、台湾五輪委員会は「台湾ルートを中国国内路線の一部とみなしている」として台湾通過を拒否する声明を出した。

 日本周辺には朝鮮半島問題と並んで、この台湾問題という第二次世界大戦後に残されている大きな火種があることを改めて認識させてくれる事柄である。