甘い汁に群がる男たち

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甘い汁に群がる人たち
 スーパーで売られている蜂蜜には純粋なものは無いというのは常識であるが、改めて、人口甘味料を混ぜたまがい物を社団法人「全国はちみつ公正取引協議会」が不正を知りながら事実を隠していたことには驚くとともにあきれてしまう。というのも、この協議会の事務局長は代々、公正取引委員会のOBが独占してきている天下り機関だからである。

Honey Bees
 公正取引委員会は入札談合や価格カルテルを監視して摘発する消費者を守る重要な機関であるが、この委員会の役人体質も他の役所と同じであることがばれてしまった。公取委の歴代委員長もまた、財務省、日銀、法務省からの天下り役人が独占している。そして、ここでの仕事を終えると、公正取引と名のついた多くの法人へと天下っていく。

 今回のはちみつ公正取引協議会もその一つで、はちみつ業者の出す年会費で養われていては、消費者の利益保護を優先するよりも、業界利益を損なわないことが後生大事となる。公正取引委員会を監視する民間の委員会が必要と言うことであろう。

 農林水産省は蜂蜜表示に関する重点調査を実施すると発表している。食品表示に関する日本農林規格(JAS)法違反に関する調査である。これに関して松岡農相は「純粋といいながら、そういうものが入っていたことが事実だとすれば、まさに看板に偽りありで、大変遺憾なことだ」と記者会見でコメントした。この人がこういう発言をすること自体が滑稽に聞こえてしまうのはどうしたことであろうか。