北朝鮮制裁決議

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対北制裁国連決議
 昨年10月の北朝鮮の核実験に対して、国連は安保理制裁決議を可決した。制裁委員会の調べでは、この決議を実施しているとの報告書を安保理に提出している国は192カ国の加盟国のうち3分の1であることが判明した。安保理理事会の代表で構成されている制裁委員会では加盟国の制裁履行状況の情報を集めて、安保理に報告する任務を与えられている。

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 制裁決議では、「?核、ミサイル、大量破壊兵器関連物質の輸出禁止、?核、ミサイル、大量破壊兵器計画に関与する個人、団体の資産凍結、?ぜいたく品の輸出禁止」などを国連加盟国全体に求めて、加盟国はその実施状況を制裁委員会に報告する義務を負っている。

 サミットを構成する主要8か国はすべて報告書を提出済みであるが、ロシアと中国はその内容を公表していないし、肝心要の米国は、北の核開発を阻止するという名目で、マカオの銀行の北朝鮮資産凍結を解除してしまった。日本政府がいくら制裁と力んでみても世界の趨勢は北朝鮮の実力を見くびっているのであろう。