防衛情報の流出

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防衛情報の流出
 広島県江田島は旧日本軍の重要施設であった海軍兵学校のあったところで、現在もその関係で海上自衛隊の第一術科学校が置かれている。この学校に日米相互防衛援助協定に伴う秘密保護法違反容疑で捜査の手が入る。

江田島

 米軍の最高軍事技術「イージスシステム」を搭載したイージス艦を保持している国は米国以外にはスペインと日本だけである。ミサイルが10個同時に飛んできても、それを捕捉して攻撃するシステムの中心技術が、海自の2等軍曹によって簡単に洩れたという事件である。

 この軍曹の所属する護衛艦「しらね」は旗艦だから、これ以外にも、日米合同演習で使われるし識別コードや暗号符丁も同時に洩れた可能性も疑われている。これでは米国が激怒するのは当たり前で、下手をすれば日本全体の防衛システムにまで影響することが懸念されている。海上自衛隊だけではなく、ネット上では陸上自衛隊の秘密訓練の動画まで流出している。

 安倍政権も訪米土産に準備した集団的自衛権などというさしあたりどうでもよい論議を始める前に、日本の防衛組織全体の規律の緩みや機密情報の重要性認識の涵養などの基本的なことから見直すべきではないだろうか。防衛庁防衛省に昇格してから、大臣以下の態度がおかしくなっていることも気になることである。