ドイツサミット

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ドイツサミットの宣言案
 6月初旬に北ドイツのハイリゲンダムで開催される主要国首脳会議で採択される予定の宣言案では、環境問題がその中核となり、気候変動対策で地球規模の解決に向けて努力することがうたわれる。議長国ドイツの案では2050年までに、1990年比50%の排出削減を地球規模で達成する必要を盛り込み、2013年に終了する京都議定書の約束期限について、それ以降の新たな枠組み作りに向けての交渉に入ることとしている。

Heiligendamm

 総論に対してはどの国も反対はないが、数値目標を掲げた各論では、アメリカからは経済成長との兼ね合いから様々な異論が予想されている。地球温暖化についてのこれまでの取り組みから、アメリカとEUとの温度の隔たりは相当なものと思うが、ここにこそ京都議定書を取りまとめてきた日本の出番がある。

 日本国首相ははじめてのサミットで存分にその力を発揮できる時が来た。しかも、来年の7月7〜9日には北海道洞爺湖サミットのホスト国になることが決まっているのであるから、ハイリゲンダムではその存在感を示す絶好の機会である。彼がどれくらい国際的な場で活躍できるか注目しておきたい。