節能節排

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節能減排　省エネと排出抑制
　持続的な経済成長を掲げる中国政府が打ち出したスローガンで、省エネルギーと汚染物質の排出削減という意味である。新聞やテレビを総動員して大規模なキャンペーンを繰り広げだした。漢字は短い言葉で沢山の意味を持たせることが出来る便利な言語である。それにしても、当然であるが中国人はこの漢字の使い方うまいものだと感心する。

２００６〜２０１０年の５カ年計画で、国内総生産の単位ＧＤＰ当たりでエネルギー消費量を２０％、汚染物資を１０％削減するという目標に対して、昨年は目標を達成できなかった。中央政府の意向を無視して、経済成長だけに突っ走る地方政府には問責制を導入することで、地元利益を最優先するところに警告を出している。

　来年夏の北京五輪を控えて、中国は環境問題でも世界に貢献しているとのアッピールをすることに余念が無い。２０１０年には米国を抜いて世界一の温室効果ガス排出国になると予想されているが、現在は京都議定書の削減義務を、当時は発展途上国ということで負っていない。

中国は２０１３年以降のポスト京都議定書交渉では指導的役割が期待されているので、この準備にも取り組んでいる姿勢を強調している。中国の言うことをまともには受けとめられないが、今は態度だけでも評価しよう。