禁煙天国

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禁煙天国と喫煙天国
 NY市やLA市をはじめ、米国の主な大都市では禁煙スペースが全面的に拡大され、駅や空港内はもとよりレストランなどすべての飲食店、オフイスビル内では喫煙できない。数年前まではレストラン内のバーカウンターでは喫煙できたが今は禁煙となっている。米国にも愛煙家がいて、20年前ごろはマンハッタンへ通う通勤電車でも喫煙車両があり、間違ってこれに乗り込むと息ができないくらい煙で充満していた。アメリカ人の喫煙家はそれこそ煙突のように煙を吐き出す人が多いからである。

No smoking symbol


 NY市ではたばこ税もどんどん上がり、20年前では1箱2.5ドル(300円)だったのが、今では7.5ドル(900)円)にまで跳ね上がっている。税額は州によって違うから、愛煙家が隣のNJ州からネットで安く購入していたところ、税務当局に摘発されて莫大な追徴金を支払わされた話まである。アメリカでは確実に煙草は市民権を喪失してきている。
 ハリウッド映画でも喫煙シーンがあるとR指定(子供には見せない指定)となるそうである。喫煙は健康のことだけではなく、失火の損失や灰皿の処理費用などコストダウンにも関係しているというのが、禁煙派の主張という。

 これに比べると日本では千代田区では歩行禁煙などがあるが、まだまだニコチン中毒者が大手を振っている。たばこ産業で生きてきている人々にとっては、禁煙は死活問題であろう。喫煙がもたらす健康への害は、いまや論争の余地がないくらいである。たばこの値段を一段と引き上げることにより、学生など若年者の喫煙を阻止することができるはずである。