サミット政治ショー

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内容の乏しい首脳会談ショー
 旧東ドイツの保養地で開かれたサミットであるが、会場の外ではデモ隊が1万人集結して抗議活動をしていた。近年とみに政治ショー化してきて、肝心のイラクの混乱やレバノンの内戦、イランや北朝鮮の核開発など人類にとって重要な問題は棚上げして、当たり障りのない地球環境問題で合意して共同文書に向けての最終調整をしている。

Heiligendamm
当事者の米国に対して紛争や格差拡大についての議論を仕掛ける国はなく、日本と英国は米国の意向に従っているだけである。欧州諸国は力をつけてきたEU連合で、年がら年中顔を突き合わせていてあまりサミットには関心はない。プーチンは単なるお付き合い程度にしか考えてはいない。かくして仲良しクラブでまとまる話は環境だけという寂しさである。もちろん環境は重要な課題であることは誰でも知っているが、そのために、これでだけの会議を開く意味はない。

 来年は洞爺湖サミットで、環境問題の続きをするというが、意味のないサミットを返上するぐらいの日本として見識を.見せたらどうであろうか。フランスの新大統領が今月末に、パリで中国も入れてダルフール紛争をテーマに会合を開くという提案をしたそうであるが、これは評価できることだ。