ブリッジ

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ブリッジGGB
 G8ではロシアに次いで、日本は自殺者の多い。最近の大臣のように首つりが多いのが日本の特徴であるが、アメリカでは拳銃と飛び降りが多いようだ。なかでも飛び降りの名所がサンフランシスコのゴールデンゲート橋で、何しろ年間900万人もの観光客が訪れるので、その中には飛び降りたくなる人も混じっている。この橋にカメラを2台据え付けて、1年間にわたってフィルムを回し続けた映画がもうすぐ日本でも公開される。

 Goldengate Bidge
 監督は「救命士」や「アンジェラの灰」などの社会派映画のスティール監督である。映画撮影のきっかけは、ゴールデンゲート橋での自殺者に関する記録からヒントを得たという。毎日、2台のカメラを1年間まわして、この橋に行き交う人々を記録した。欄干に誰かが足をかけたら、すぐに通報するというルールを設けていたが、救えなかった人の姿も撮影されているようだ。

 挙動不審ながら、そのまま行き過ぎる人も多いし、普通に見えた人が突如、身を投げるケースもあるという。自殺者の周囲の人々や目撃者の証言も収められている。悲劇が起きても、何もなかったように日常の出来事は続くが、その波紋は永遠に続いて行く様子が記録されている。

 ゴールデンゲート橋を車で運転しながら走ると、橋幅が広いので海峡を渡っているという感じがしないで過ぎ去っていく気がする。南側の橋のたもとには橋の下に降りていく道がある。ちょうど橋の下に博物館がある。ここに行くと橋の歴史や保守点検の苦労話、自殺者のことなどが歴史的な建造物とともに展示されている。